(FAQ4)
パートタイム式キャンピングカー
キャンプのとき、渓流以外は私は車で寝ます。
テントを張るのが面倒なこともありますが、雨など荒天の日でも全然平気だからです。

フルフラットの車でしたら今更ここに書くことなどありませんが、
ランドクルーザー等のバンで快適なベッドメイクをする方法があります。

まず、後部座席の背もたれを前に倒し、倒れて平たくなった背もたれと同じ高さの
座卓テーブルをホームセンター等で買ってきます。

テーブルの足を立てて、背もたれに連続するように荷台に置き、後は、
カスケード社等のエアマットを膨らませて上に載せるだけです。

一見華奢なようですが、体重のほとんどは背もたれ側にかかるため、
テーブルがつぶれることはありません。
また、エアマットは保形性があるので、多少の段差や凹み等があっても平気です。

ちなみに、私の車はランクルの70(今は100)ですが、この方法によれば
2m以上の長さのフラットなベッドができます。

ドライな環境で全身を伸ばして熟睡できるので、1週間以上の長いキャンプでも大丈夫です。
(季節に応じたシュラフを使用し、エンジンは当然切ります)

不要なときは、テーブルの足をたたんで、ショックコード(登山用フック付きゴムひも)等で背もたれの後に
くくっておけば邪魔にはならず、また、ベッドがある状態でも問題なく走行することが可能です。

今年の概況
今年は3月が寒く多くの積雪があり、4月に急に暖かくなったので、
水温が著しく不安定になり、全体としてあまり釣れていなかったようです。

また、雪の深い所では5月の連休でも雪代水の影響があり、
雨のたびに雪代水が出て茶色の濁りと水温の低下を招き、
魚が動かず、釣れる日と釣れない日がはっきりしていたようです。

しかし、これからは水温が安定するので期待できます。
なぜなら、今まで釣れていなかった分だけ当然魚は多く残っているはずであり、
水温が低かったために遡上も遅れていると考えられるからです。

ただ、シーズンも中盤にさしかかっているので、魚もやはりスレ気味になっており、
また、水温も10℃以上と高くなっているため、メタルスプーンやプラグでは厳しい
場面もあると思います。

そこで、シェルスプーンの出番です。
私はアワビをオールマイティに使用し、微妙な濁りがあるときには
夜光貝のキビナゴ筋を使用しています。

使用方法は前にも書きましたが、70ミリ以上は単独で引き、
50ミリくらいのシェルをドジャーに付けて使います。

場所によってはドジャーは使われないようですが、小刻みなシェル自身の動きにドジャーの
引き回しが加わる実にトリッキーなアクションが好きで、私は好んで使用しています。

それでも釣れない場合はどうするか?

1.釣りを続けている限りはボーズとはいえないので、釣れるまで釣りを止めない。
日付が変わっても良い覚悟で釣りを続ける。

2.とっととあきらめて、山菜でも採ってビールを飲む。
良い日もあれば悪い日もあるし、また来たらええやん。
釣らんかったら魚も減らへんし。

私は昔は前者でしたが、最近は完全に後者です。

レッドコアラインの話
レッドコアラインは、そのパッケージにも書いてあるように、
水面からカウントして、1色すなわち10ヤードで約1.5m沈みます。
(1色で1mと思っている人が多いようですが、5feet per 10yardです)

この沈降深度は船速によって多少は変わるでしょうが、極端な早引きや
遅引きをしない限りはほぼ同じと考えて良いと思います。
ただ、ドジャーを付けたりすると沈み気味になることはあります。

なお、レッドコアラインは、見かけよりも弱く、
また、リーダーよりも長期間使用するので18lbを使用します。
18lbでも立木にこすられたりしているため、古くなると簡単に高切れすることがあります。

リーダーは、通常4号を10m、2号を2~3mとり、1色で出るような場合は、
全体を15m以上にします。(最近では、場所に応じて5m~8mのことも多い)

細い方のリーダーは、シーガー等のフロロカーボンが結節強度に優れ、
また吸水性がないため、繰り返しの使用や低温時おいても信頼することができます。

トレースラインの話
トレースラインは、基本的には岸に沿って引き、
魚が岸にタイトに付いていると判断した場合には岸ぎりぎりを引きます。
(明け方などで魚が岸際のベイトに付いているときや、
逆に活性が低くて岸寄りの底に付いているときなど)

しかし、岸際ばかり引くと根掛かりが相当多くなるので、通常は、
余裕を見て少し離れた岸沿いを引くようにします。

いずれの場合も、岬が連続するなどの湖岸に変化が見られるところを重視します。
このような場所は、水通しが良かったり水流に変化があったりするので、
ベイトを含めて魚の付き場になるからです。

そして、岸沿いでは釣れない場合に、沖のど真ん中を深いタナで引いてみたり、
岸沿いの少し離れた部分を深く引いてみたりします。

このようなときは、魚探がある方が断然有利なので使用すべきなのですが、
私は持ち歩くのが面倒なので使わないことが多いです。

あと、沖を引く場合に重要なファクターとして過去の実績があります。
ある場所の真ん中はいつも何色で釣れるといった自分の経験は大事にします。

日中の過ごし方
普通の季節の日中は、私はビールを飲んで昼寝をします。
そして、夕方のチャンスにかけます。
これは、別に私が酒飲みだからというわけではなく、下記のようなきちんとした理由があります。

朝も夕方も両方とも悪いという日は割合少なく、コンディションが悪いとしても、朝夕のどっちかは釣れる
という日が結構あります。

また、日中は日差しが強く魚の活性が下がるので、普通に考えても夕方に賭ける方がベターでしょう。

また、私の釣り方は、2~3色を中心に浅く流して、活性の高い魚を下から呼んでくるといったパターンが
多いので、魚の活性はとても重要な要素となり、必然的に朝夕を釣ることになるようです。

ただし、3月などの寒い時期は、日中に気温や水温が上がることが多いので、話はまた別になります。

ボート装備について
私は、上げ下ろしのきつい山岳湖を中心に釣りをするので、ボートや船外機は軽さを重視して選択しています。
ちなみに、今は主としてアキレスのインフレータブルボートLE40やCRI295に乗り、トーハツ(日産)の3.5psを
使用しています。

CRI295は、合板製の底板の代わりに、ハイプレッシャーエアボードという膨張タイプの底板が入っていて、
重量が軽減されるとともに組み立てがとても楽になっています。

アルミ等のハードシェルのボートを使う方が準備が早くて良いのですが、波に強いVハルはとても重いため、
重量が27.5kgと軽いことや、湖がしけてもまず転覆しないことなどを理由に上記のゴムボートを使用しています。

CRI295に見合う船外機は本当は5馬力なのですが、船外機は5psになると急に重くなるため、
軽さ重視で3.5psを使用しています。

なお、波切りの良いカヌーに乗るときは2psを使用しますが、ゴムボートだと極端に船足が落ちるので
3.5psを使います。

また、最近では、ホンダから4ストロークの船外機も出ています。
4ストロークの船外機は低騒音で燃費もよく、排気ガスもクリーンであるなど多くのメリットがありますが、
多分重くなるので、今のところ使用しておりません。

リップレスミノー
ブラウントラウトやイワナを狙うときに、インレットの川筋などを確実に
ボトムトレースする方法として、いわゆるズル引きがあります。

このズル引きは、レッドコアラインを湖底を叩くくらい出して確実に底をとり、
ボトムすれすれにルアーを流す釣り方です。

この場合、通常のミノーやスプーンを使用していると、
ルアーが湖底を引っ掻くようになって根掛かりの確立が
相当高くなるため、極薄のスプーンやリップレスミノーを使用します。

ウッドベイト等に代表される後者のリップレスミノーは、その名の通りダイビングリップが
なく、引いても潜らずに頭を下にしてゆらゆらと泳ぎます。

このリップレスミノーは、リーダーの先端にウキを付けているようなもので、
レッドコアラインが湖底を叩くような状態でも、特別な障害物がない限り、
根掛かりを防ぎながら湖底から一定の高さをキープして引けるメリットがあります。

ロッドホルダー
ロッドホルダーは、直々に戴いた第一精工のラークシリーズをたくさん持っていますが、
国内製の船釣り用竿立ては縦方向の力に対してのホールド力を重視して製作されているので、
レイクトローリングに関しては、横方向の力に強い外国製のロッドホルダーのほうが安心して
使用できるようです。

このようなロッドホルダーは、Cabela'sなど海外通販で販売されており、
取り付けるボートの舷側の形状によって適したタイプは異なりますが、
友人によれば、Downeast社製のS-10がよいそうです。

このモデルは、シンプルな構造で鋳物で頑丈にできており、ダブルクランプでがっちりと固定できます。
重いという欠点を除けば舷側をぶつけても破損しにくく、横方向へのホールド力に優れており、
且つ比較的安価のため人気があるようです。

しかし、かくいう私は、装備を簡単にするために、ロッドホルダーは使用せずにトローリングを行っています。

私のロッドホルダーは自分の両脚であり、舷側にロッドを立て掛けるように乗せ、ボートの座板と脚で
グリップを挟むことによってロッドをキープしています。

一見、原始的とも思われるこの方法は、実はとても実用的で、ロッドから目を離していても魚のアタリを
脚の裏側でとることができ、すばやく対応してアワセを入れられるメリットがあります。
もちろん、装備の簡略化や艤装のスピードアップの面についても、極めて有利です。

ボートの艤装
前題とも関連しますが、私のスタイルは、Kiss方式(Keep it simple, stupid)に徹し、
ロッドホルダーはおろか魚探も使用せず、コンパスは腕時計を使用し、
ランディングネットも持たず、最近ではボートの底板さえ省略しています。

このように、ボートの艤装や装備を単純化することで、持ち運びやセッティングにかかる
時間を大幅に短縮する一方、その分ルアーにこだわり、トローリングで最も重要な
アクションや色合いを吟味するとともに、朝マヅメ等の時合いを逃さず
釣りに集中するようにしています。

なお、ランディングネットについては、大きめのシングルフックを使用していると
これをギャフ代わりにし、60cmクラスまでならルアーを持ってボートにずりあげることができます。

ただし、大型が出そうな場所やトリプルフックのプラグを多用するときは、ランディングネット、
それも大きめのものがあった方が無難です。

以前、とても太った75cmの鯉(FAQ3参照)をシルバークリークミノーで掛けたことがありますが、
このときは、カナダ製の大きなネットにも入りきらず、ようやく取り込んだときには、
後ろのフックが完全にのび、前のフックものびきる寸前でした。

釣りと天候
どんな釣りもそうですが、天候、特に雨に釣果は左右されます。しかし、雨と一言で行っても、
甘い雨や辛い雨などいろいろあります。

春の雨は、一般的には、減水を緩和し水温を上げてくれるので、雨上がりは特によく釣れたりします。
しかし、雪代水が出るような所では、結果的に水温が下がり、また湖水が濁るので、
雪の方がましなときもあります。

やはり、風がなくボーッと暖かい花曇りのような日がベストです。

梅雨はよく釣れる季節の一つですが、梅雨時の雨は、例えばその週の海が水潮に近くなるくらい
降っていれば今ひとつで、こんなときは、むしろ逆に合間の晴天の方が貴重でしょう。

曇り空か霧のような雨がベストだと思います。
なお、梅雨明けまでは、水温が高くなっている割には意外に表層で大型が釣れたりもするので、
釣り人が少なくなる状況と相俟って狙い目ともなります。

夏の夕立は、水面付近を冷却するとともに、攪拌によって酸素濃度を高め、ワンチャンスを作ってくれます。
また、小さな流れ込みを作ったり、流れ込みの流量を増やしたりして、魚の活性を上げてくれます。

秋の雨は、水温を下げるとともに湖水を増やします。これは、前日までの状況がどんな感じだったか、
例えば、晴天続きで減水気味か、台風や雨続きで増水気味か等によって作用する方向が良し悪しに分かれ、
また、初秋と晩秋とでも変わってきます。

シーズンを通して見れば、やはり曇りがベストだと思いますが、上記のように季節や前後の天候、湖水の増減、
濁り等によっては、雨も晴天も味方になってくれるようです。

また、雨の止み間や雨の直後、降り出し直前など、天候になにがしかの変化がみられるときは
見逃せない時合になることが多いです。

なお、この「変化」は、天候に限らず、地形や水深、水流など全ての事象に対し、
好機をとらえるキーワードとなります。

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