注1 西海岸の地場のトローリング用品メーカー、ライトタックルのトロール用品に特化している
       注2 シュリンプ臭の集魚剤?をまぶしている人もいる

ウエストコースト(アメリカ西海岸)のヒメマス釣り

ヒメマス
(okanee)はアメリカでも食べて良し、釣って良しの人気のある魚のようです。

盛んな地域は5大湖周辺というより西海岸(加州や、トローリング釣具老舗ルーハージャンセンのお膝元、オレゴン州など)の湖のようです。

文献によればこれらの州にヒメマスは元々いたのではなく、1940年頃移植された移入種のようです。

釣り方は日本と同じくレイクトローリング主体で、ルーハージャンセンのこの釣り用のラインナップも多様にあることから、
それなりの人数の釣り師が楽しんでいる事が伺えます。

使用されている仕掛けは下の写真のような形が一例です。わざわざ電動ダウンリガーを使っていたり、
細かく見るとアメリカ人らしい浪費と大味さを感じると共に、日本の一本針の場合の仕掛けと基本はそれほど変わらないのでは?
と思える部分も感じられます。

この仕掛けの場合、ドジャーはSEP’S4/0サイズ(*注1)、
日本の仕掛けと比較して異様に太くて短いリーダーはこれを使っている釣り人の好みの様で、
ステレオタイプ的にアメリカ人は皆こうだとは論じられませんが。ツインフックとタコベイトは日本でも使っている人もいるのではないでしょうか?

ハリに付いている餌は缶詰トウモロコシ。
しかし、ただのトウモロコシの粒ではなく、拘る釣り人によっては秘伝のタレ
(*注2)
一晩漬け込んで寝かした奴を付けたりとか、彼らなりに一工夫しているようです。

マッチ・ザ・ベイト

ルアーサイズの選択には迷いが生じますね。

フライフィッシングの世界では、マッチザハッチという言葉がありますが、ルアーフィッシングの世界でも、
それに相当するマッチザベイトという言葉があります。

マッチザベイトとは、捕食されているベイトフィッシュの大きさにルアーのサイズを合わせることをいいますが、これは基本的に正しいと思います。

その一方で、ビッグベイト・ビッグフィッシュという言葉もあります。

例えば、60cmを超えるような大型魚は、レギュラーサイズに比べて遊泳的に小回りがきかないことから、餌場を独占するために他の魚を追い散らすか、
あるいは他の魚の活性が低いときに採餌するといわれています。

このような行動は、無駄な消耗を避けるとともに効率的に餌をとるために行われるようですが、この点をよく考えてみれば、同じ1匹なら大きい方、
さらに、小さなワカサギよりも大きなウグイという感覚で、ビッグベイト・ビッグフィッシュという考え方が成立します。

また、レコードキャッチャーというニックネームで一世を風靡したディックナイトラッキーナイトというスプーンをご存じでしょうか。

これらは、2cmくらいの実に小さなトローリングスプーンで、評判通りのモンスターキラーであったようです。

モンスタークラスの大型魚になると相当すれているのは確かであり、このような魚には、例えば、ドジャー等と組み合わせた
小さなスプーンでトリッキーなアクションを演出し、リアクションバイトのような感じで食わせるテクニックも非常に有効となるようです。

水中カメラで見るトローリング時の魚のチェイス

ルアーキャスティングをやったことがある人ならば、短い距離とはいえルアーにチェイス(追尾)してくる魚がどんな感じでバイトするか?
或いはルアーを見切られて悔しい思いを多々経験されたと思いますが、トローリングではチェイスが視認できないため、
実際どのくらいの距離や時間をチェイスしているのか想像の域を超えなかったとも思います。

前項でダウンリガーの事を調べていて興味深いHPを発見しましたのでご報告します。
下記のHPリンクをクリックしてください。

http://www.walkerdownriggers.com/strike_vision.html

このHPはダウンリガーメーカー・Walker Downrigger社のHPですが、このページの中段にあるStrike Vision Video の部分をクリックすると、
デモのビデオクリップを無料で閲覧できます。


ビデオクリップを見ていると、使用しているのはフィッシュキャッチャーフラッシャーとルアーの組み合わせのようです。
興味深いのは、魚が一瞬で見切って帰っていくこともあれば、3分くらい喰うか喰わないか迷いながらずーっとチェイスし続けている様子です。

普段、何気なくトローリングしている時も、見えない水の中で色々な事が起きているのでしょう。

これは無垢アワビ107mm(ノンコート)

コーティングしたシェルスプーンとそのメンテナンス

I'
z ShellCraftでは、コーティングしたシェルスプーンを製作していませんが、過去には個人的に使用する目的で作っていたので、
その性状やメンテナンスについて記述したいと思います。

無垢のシェルスプーンを、補強や美観の向上ために、また、近年の湖水による白濁防止のためにコーティングすることがあります。

しかし、シェルスプーンを構成する炭酸カルシウムはコーティング被膜が剥離しやすく、ウレタンやセルロースセメントでコーティングしていると、
未使用状態でも経時的に、特にスプーンのカップ側(裏側)の被膜が弓の弦のように浮いてきます。

また、実際に釣りに使用していると、ブリスター現象によって、裏表とも顕著にコーティング被膜の剥離が生じるようになります。ブリスター現象とは、
コーティング被膜の表面に気泡ができてしまう現象で、シェルに浸みた水分が水ぶくれを発生させます(濡れたまま放置したロッドにもよく見られる)。

一度浮きが生じたコーティング被膜は、水中では、空気が入っているような不自然な感じとなり、また、白い陰りがシェルの光の妨げにもなることから
全部剥がすことになるのですが、この作業が結構大変です。

コーティング被膜は、浮きが生じても接着している部分が多いことから、皮をむくように剥がそうとしても部分的に破れて残ります。

この残った被膜がやっかいで、シェルの凹凸に入り込んだりしていることから、カッターで削ったり、
最終的にはルータを使ったサンドペーパーのお世話になります。 

ダウンリガーのオプション機能

過去のFAQでもご紹介しましたが、ダウンリガーには以下のような追加装備も使用出来るようです。

速度・温度計
他社製オプション。SUB―TROLL900やFISHHAWKなど、ダウンリガーウエイト近くに対流速度・温度計を取りつけて、送り込んだルアーの層の
データを船上で計測することができる。
但し、センサーを取りつけたダウンリガーウエイトが根掛かりした場合、悲惨な結果になるという話もある。

ポジティブ・イオンコントロール
仕組みはBlack Boxと一緒で、微弱な電流をケーブルに流す集魚装置。CANNON製・Walkerdownrigger製などの電動ダウンリガーには標準装備されている。
色々なメーカーが出しているこの機能、結構普及しているようだが本当に効くのか?

ボトムトラック
CANNON製電動ダウンリガー上位機種のオプション。別売のトランスデューサーや傘下のボトムライン製魚探をケーブルでつなぎ、湖底の起伏にあわせて
ウエイトを上下動させ、根掛かりを防ぐとともに、ボトムから一定のタナを取ってトレースするという恐るべきハイテク機能。

最上位機種ともなると、複数のダウンリガーを親機と子機(マスターとスレイブ)に設定し、親機が底から30ft上なら子機は35ft、30ftと、
常に底から一定の距離を離してそれぞれ別のタナを連動して探ることも可能である。

サイクルモード
CANNON製電動ダウンリガーのオプション。タナを自動的に上下に探ってくれる。

ストライクビジョン・水中ビデオ
Walker Downrigger製のオプション。ダウンリガーケーブルに防水ビデオカメラを取りつけて水中に送り込み、魚がチェイスして、
バイトするに到るまでの過程を船上で観察出来るという機能。

バイトの瞬間は一度は見てみたいが、果たして毎回見る必要はあるのか?疑問は残る。
なお、この機能を説明したデモンストレーションのビデオクリップはネット上でタダで見ることができ、結構面白いので次項で取り上げます。

以上、竿やリールには合理主義であるのに、別のところではたかが魚釣りでここまで入れ込むのか?という感じもあります。

金の使い道に日本人と感覚の違いがあること、アメリカ人にも相当釣りキチガイが居ることだけは確かなようです。

Scotty 1021 Clamp Mount

スモールボートのダウンリガー4

左下の写真はアルミボート用のマウントベース。

アルミボートの場合は艇体に穴あけして固定するのが不可能な場合もあり、このようなダブルクランプ式の
マウントベースも用意されている。

カナダの大手ダウンリガーメーカー、
Scotty製でカタログによれば同社の1050番・1060番に適合。

右下の写真は貸しボート・アルミボートなどマウントベース取りつけ用の穴空け不可能なボートでも使用できる
簡易タイプのCクランプ固定ダウンリガー。

写真は
Scotty製のものだが、他のメーカーでも(CANNON製でも私が持っているBig John製でも)このタイプは製造している。

この手のクランプ固定式簡易タイプはメーカーによってはダウンリガーウエイト5ポンド上限を推奨しており、重いウエイトが
使用出来ないのでディープ狙いでウエイトが浮き上がる(ブローバック)量が大きく、深場の深度管理にやや難があるかもしれない。

レイクトローリングは、キャスティングに比べて、水中にルアーがずっと存在することから有利である反面、何十ヤードもラインを出したり
複数のロッドを使用したりすることから、ルアー交換の手返しがどうしても遅くなり、いい加減なアクションのルアーを付けっぱなしにしていると
時合を逃して釣れなくなるという不利もあります。

例えば、写真や画像などで一見きれいに見えるS字形状のシェルスプーンでも、実際にフックをセットしてスイムテストをしてみないと
その泳ぎは全くわかりません。


ちなみに、私はシェルスプーンに携わって20年近くになりますが、自然のものである原貝は1個ずつ形状が異なり、削り出したシェルスプーンは
微妙にシルエットの違いが生じることから、スイムテストをした際に意外な思いをすることが未だにあります。

I'zShellCraftのシェルスプーンは、大型のトラウトはもとより数多くのトロフィーを釣り上げています。
これは、エッジ部を非対称に対角線カットする特許技術に加え、フックを装着してきちんとスイムテストされた裏付けだと私は考えています。

ボート上で貴重な時間を無駄にしないために、また安物買いの銭失いにならないようにも、レイクトローリングでは
やはり実績のあるしっかりとしたルアーを使用すべきでしょう。
(FAQ13)
レイクトローリングで使用するルアー

スモールボートのダウンリガー3

左下の写真は横幅のないスモールボートでダウンリガー2基仕様にした例。

ダウンリガー取りつけ用延長レールを自作して船尾に取りつけ、
必要な幅を稼ぐのに成功したとの事。

右下は延長レールとマウントベースの詳細。

移動中ダウンリガーウエイトが船上で暴れ回るのを防ぐためウエイト収納ケースを
取りつける工夫がなされている。

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