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マムシの話
(FAQ5)
マムシの話

このシリーズを書いてきて、私自身だんだん気分が悪くなってきたので、そろそろ終わりにしたいと思います。

本土唯一の毒蛇・マムシは、比較的低い山に多く、標高が1000mを越えるといないといわれています。
実際、私は渓流を含めてよく山に行きますが、釣りに行って見かけたのは2、3回しかありません。

ただ、マムシの厄介なのは逃げないことです。
普通の蛇はこちらの存在を察知すると逃げるので、こちらも向こうの存在を知ることができます。
しかし、マムシの場合は近づいても動かないことが多いため、山菜を採っていてふと横を見たらとぐろを巻いていたということもありました。

また、湿度の高い日は乾いたところに出てくるので、同じ場所に複数いるのを見かけたり、1日で数匹に出合うようなこともあり、
こんなときは何となく気味が悪くなります。

しかし、まあ沖縄のハブほどは攻撃的でもなく、神経毒でない出血毒で、しかも個体の大きさも小さい。
つかんだり踏んだりしないように注意すれば、多分噛みつきはしないだろうし、
ドリンク剤にされたりマムシはマムシなりに苦労しているかもしれないので勘弁してやってください。
夏の怪談ではありませんが、ぞくぞくする気色の悪い話が続きます。

マダニはイトザサが生えているような獣道に多く、3月などの早春にそのようなところを歩くと、膝から下にたくさん付きます。
2〜3mmの大きさですが、血を吸うと5mm以上に膨れます。

マダニに付かれてもすぐに刺されることはないらしく、彼らは暗いところでしか仕事をしないそうです。
私は、そのようなところを歩くときは、ゴアテックスの合羽のズボンをはき、ネオプレンのスパッツとソックスで足回りを固めており、
ある程度の数が付いたところで払うようにしているため、1度も刺されたことはありません。

マダニは乾燥に弱く、ザックに付いてきたのか家の絨毯の上を歩いていたのを見つけたことがありますが、ヨタヨタと瀕死に近い状態でした。

彼らは、笹の葉の先端で、露で飢えを凌ぎながら獣が通るのを我慢強く待っているようです。
マダニの話
アブやブヨと並んで厄介なのがこのヤマヒルです。

ドバミミズのハチマキから上をちょん切ったような形の2〜3cmの小さな陸生の蛭ですが、靴下の編み目を通り抜ける能力を持ち、
知らぬ間に血を吸われていることがあります。

ヤマヒルは、湿った枯葉などの下に多く潜んでおり、通常は、頭と尻の吸盤を交互に使って、とんぼ返りをするようにゆっくりと移動しますが、
人や鹿が通ると足首に跳ねて飛びつきます。

口の細かい歯で皮膚を傷つけて血を吸いますが、痛みはほとんど感じないため、やられた後に気づくことが多いです。

ヒルジンと呼ばれる唾液で血が固まらないようにしながら吸血するため、ヤマヒルが離れた後でも血が流れ続けます。

なお、ヒルジンは水で洗ってもなかなか落ちませんが、マキロン等で拭くとよく取れるようです。

昔、沢から登山道に上がろうとしてガレ場で迷ったことがあり、1時間くらい山をさまよってから靴下を脱ぐと、
葡萄のようにまん丸になるまで吸血したヤマヒルが両足に5匹ついていました。

指ではじき飛ばして踏みつけると、吸ったばかりの私の血が勢いよくピューッと飛んだことを記憶しています。
ヤマヒルの話
左の上下の写真は同じ角です。
良い生地は水に漬けるとこのように銀筋が立ち、
光を強く反射するように
刺されたときの対処法
これらの毒虫に刺された場合、直後であれば効果的な対処法があります。

アリを含めた虫の毒は酸によるものなので、刺された毒を搾り出したあと石鹸でよく擦り洗いします。

石鹸はアルカリ性なので、酸を中和し毒を弱めてくれます。そして、あとにマキロンを塗布しておけば、麻酔剤も入っているので殆ど痒みも残らずきれいすっぱりと治ります。
なお、この方法は刺されて時間が経ってしまうとダメなので、車などに旅行用等の小さい石鹸を積んでおくことをお勧めします。

また、市販の虫避スプレーを使用することもありますが、昨年アラスカに釣行したときに、現地で購入したモスキートジュース・BEN'sの威力は絶大でした。

アラスカの奥地では、ブッシュに入ると蚊柱が立つくらい蚊にたかられますが(フリースにたかった蚊をひとたたきすると10匹は落ちる)、
このBEN'sを塗っていると、顔にバラバラと大小の蚊が当たっても刺されることはなく、そのうち蚊の群れはどこかに去っていきます。

ちなみに、現地で5日間釣りをしましたが1箇所をかすり傷的に刺されただけでした。
私はこのBEN'sをまだ日本で試していませんが、友人によればブヨにとても効果があったとのことです。
日本で販売していないのが残念ですが、海外通販等で取り寄せられるかも知れないので探そうと思っています。
日本の角の話が4連続で続いたので、今度はアメリカの現代のレイクトローリングのHPを見ていきます。
(アメリカに駐在してトローリングをしたわけではなく、あくまでHPの閲覧ですので誤認等ご容赦ください)

Googleで単純に lake trollingとワード検索してみますと、まずGreat Lakesと言われる五大湖(ミシガン・ヒューロン・スーペリア・エリー・オンタリオ)関連のHPが上位に来ます。
特に、ミシガン湖関連の話題が多いようです。どうやらここがアメリカの中禅寺、トローリングオタク達の巣窟なのか?と、わけもわからず読み始めます。

1.レイクトローリング専門誌がある
Great Lakes Angler Magazineなる専門誌が発行されています。このサイトがまず目に付いたのでクリック。
扱う対象魚は大別するとsalmon系とwalleye系に分かれます。
雑誌の表紙を見て感じるのは、まずボートの大きさとセットしてある竿の数。
なにこれ?(HPの写真に所有権のプロテクトがかかっておりダウンロード不可のため、ご興味のある方は直接下記リンクから行ってご確認ください)。

http://www.glangler.com/

釣り方はダウンリガーが多そうですが、レッドコアを使っているアングラーもそれなりにいるようです。
別のHPに確かミシガン湖の使用タックル別の統計が出ていたのを見かけたが、
今は消えてしまったようです。うろ覚えで恐縮ですが確かレッドコアを使用するアングラーの割合は3割程度だったと記憶しています。

HPには閲覧者のトローリングに関する質問・情報交換コーナーもあり、こんなやりとりがなされています(訳は適当です)。

Q1-a.レッドコアラインとバッキングライン・リーダーとの結束はどうしたらいいのでしょう??−ロブ

A1 ワシはwilis knot をお勧めするよ−ジョッシュ

A2 いや、俺はレッドコアを4インチ(10cm)芯抜いてダブルユニノット(電車結び?)を使っとる−FBD

A3 俺はまだブラッドノットで結束してるで−MT2 


Q1-b.ミシガン湖で釣りを始めた新米ですが、トロールスピードが速すぎるのか魚が食ってきません。
コーホとチヌーク(キングサーモン)狙いですがどうしたらいいでしょうか? 
時期や年によってスピードを変えてます?聞く所によると早春と晩秋は遅引きがいいようですが−ジム

A1 私のボートはドジャー無しのスプーンで引くから毎時3.5マイル以下では引いてないよ。ドジャーありなら2.2〜2.8マイルで引かなきゃならないけど。
ここ数年私のやってるヒューロン湖は豊漁で、そのためかスピードは重要ではなく、扱いきれないから出している竿を8本(!!)から4本に減らしたほどだ。
質問にもどると水温が低い早春は2.5〜3マイルで遅引きして、暖かくなったら早引きするのが通例だが、それでも去年は8本出しして4マイルで引いていた。−Yooper

A2 私はGPSで1.8〜2.7マイルで引いているが、日中のレインボー狙いで2.9〜3.1マイルと、ややスピードを上げる。キング狙いの基本は2.2マイルにしているよ。
だけど、わすれちゃいけないのは(これらのGPSデータは)、湖流や風で全く意味をなさないことがあることだ。−パトリック

A3 アドバイスありがとう。
GPSからみてどうやら早引きしすぎていたようです。トローリングプレートは止めてその代りトローリングアンカーを増加して減速してみます。−ジム


上記のように、日本のレイクトローリングと共通する部分も多いですが、HPを見れば見るほどそのスケールの大きさに圧倒されます。ボートの大きさ、タックルの数量、
装備の充実度、そして、キングサーモンスチールヘッドまで釣れることを思うと、一度は訪れてみたいと思うのは私だけではないと思います。

吹きさらしの小舟の上で寒さ熱さに耐えながらトローリングしている我々を尻目に、クーラーの効いたキャビンにブロンド美女を乗せ、備え付けの冷蔵庫から取り出した
バドワイザーを片手に、アメリカンジョークを交えて笑いがら8本出したリグからキングサーモンのストライクを優雅に待っているのではないのか?と、しばし妄想に耽る私でありました。
角(ツノ)の話その4
虫の話
いよいよ梅雨明けの季節ですが、夏のアウトドアには虫がつきものです。
キャンプの夜には、ランタンで灯した明かりめがけていろいろの昆虫たちが集まってきます。クワガタやカミキリ虫などが飛んでくると思わずうれしい気持ちになったりもします。

しかし、同じ昆虫でも日中の虫にはメジロアブブヨなどの吸血昆虫がおり、まとわりつかれると鬱陶しい思いをすることがあります。
メジロアブは、雪の多い地方の渓流で、お盆を中心とする2週間くらいに集中的に発生します。大きさはイエバエを少し大きくしたくらいで大したことはありませんが、
集中的に大量発生するため、数十〜百匹単位でまとわりつかれます。

昔、ある渓流に行ったときの話ですが、1時間半の高巻きを終えて沢に降り立ったとたん、凄い数のメジロアブにたかられました。
話には聞いていたので、手袋はもちろん顔にはネットまでかぶっていたのですが、そのネットの中にまで入ってきます。ズボンの尻を見ると、さながら養蜂の巣箱を開けたときのように
隙間なくびっしりとアブにたかられており、手袋も脱ぐことができず、当然釣りもできないので、這々の体で逃げ帰ったことを記憶しています。

このときは装備をしっかりしていたので大丈夫でしたが、メジロアブに刺されると一瞬痛く、あと2週間はひどいかゆみが続きます。
ただ、1週間くらい刺され続けると、免疫ができて、痛みはともかくかゆみは感じなくなるそうですが、私でもそこまでする根性はありません。
(某鮎釣り名人によれば、メジロアブなど一瞬チクリと痛いだけで釣りの妨げになどならないとのことです)

なお、このメジロアブは、二酸化炭素や動くもの、黒色、車のエンジンなどを好みますが、基本的には標高1000mを越えるといなくなるようです。

一方、ブヨは、早い年では5月くらいから発生します。
コバエくらいの大きさで、数匹〜十匹単位で目などを中心に顔にまとわりつくうっとうしいアブの一種です。
ブヨの特徴は、とにかくしつこくまとわりつき、油断していると手指を刺されたり、ズボンの裾から入ってすねを刺されたりします。
(ズボンの裾にソックスを被せるようにすると効果的です)

ブヨも沢で発生するようですが、多い年はどこにでも偏在し、刺されると1〜2週間かゆみが続きます。
なお、メジロアブもそうですが、彼らは生意気にもきれいな水の川でしか生存できないようです。
HPから見るアメリカのレイクトローリング
現在、レイクトローリング用として市販されている角は「」と呼ばれる透明白色のものが主流をなしていますが、頭部又は尻が黒や赤の「ハンカ角」や「赤ざきハンカ角」、
背が黒や赤で腹は透明白色の「青さ」や「赤ざき」、背が透明黄白色で腹が不透明白色の「白の白」、半透明な青黒で水中に入れると青白色にギラギラ光る「ギラ」、
その他「黒背の白っぱら」など数多くの種類の角があり、それぞれ水色等によって使い分けられていたようです。

また、角は、上の写真のように、牛が生きているときに打撃を受けていたクラックの入った部分がよく色変わりするようです。これは、角を棒でたたいてわざとクラックを
いれたりする昔の話や、牡同士が激しく頭をぶつけ合うドールシープの角が良いことを思うと納得がいきます。

また、角のルアーとしての寿命は7〜8年といわれており、このため、できるだけ新しい原料角から製作されたものが有利といえます。
I'zShellCraftでは、良材を確保すべく赤牛の血統から調べあげ、BSE検査済みのフレッシュな生角から赤牛角を削り出しています。

このように、現代より進んでいたともいえる日本の角釣りの文化ですが、昭和30年代以降衰退していきます。

これはプラスチック射出成型品の角やルアーが普及していっただけではなく、光る角の良材として使用されていた赤牛と呼ばれる農耕牛が、日本各地でトラクターの普及に伴い
激減し、原材料を入手できなくなったことが原因と言われています。 
和式の牛角を使った昔の海の引き縄釣りと現代のレイクトローリングは、時と場所は異なれど、共通点が多くナルホドと納得させられる点が多いです。
和式の角釣りでも、色合いと動きを重要視しています。

1.潮(水色)、対象魚種、餌となっている小魚の種類にあわせて適切な角(ルアー)の  色合いを選択する。
2.ハリス(リーダー)の長さは、板子(潜航板)が尻を振るタイプなら短めにして、疑似餌を動かして魚を化かす。板子が尻を振らないタイプのものを使用している地域では、
  逆に大きく動く角を使用し、潜航板からのハリス(リーダー)はやや長めに取る。
3.タナは地域によって違った潜航版のタイプを使っていたのでまちまちだった(現代のビシマを使った海の引き縄釣りより大らかだった様子)。

特に、1.の角の色合いについては現代以上に多様な種類に細かく分類されており、それぞれ魚種や水色、ベイトフィッシュの種類に応じて適したものをきめ細かく使い分け
していたようで、この点は現代以上に進んでいた分野だったようです。

2.の部分については現代のドジャーとリーダーの長さに共通する考え方です。

そして最大の共通点は、アタリ角は人間の目では判断できず、魚にしか分からない、摩訶不思議な世界であるが、オートメーションの疑餌、人工原料の大量生産品は、
足下にも及ばない偉力を発揮する(原文より)、これです。

そして、水につけて色変わりする角(水につけて潤み、ノギやギラと呼ばれるヒカリや銀筋があらわれる等)が、やはり珍重されていたとあります。
角(ツノ)の話その3
現代のトローリングで角といえばほぼ牛の角のことを指しますが、明治、大正の頃はもっとバリエーションに富んだ角が使われていたようです。
大正元年に発行された農商務省水産局編集の「日本水産採捕誌」によると、スズキが好くという赤馬、赤藤目という名称の角があり、これらは馬の爪、牛の爪から作られた物だった
そうです。

その他変わったところでは赤ガシ(木)のコブやカジキの鼻尖骨、クジラのヒゲ等も使用されていたようです。
長野県下伊那郡の動物伝承を集めた松山義雄著「山国の動物たち」(創元選書)には、カモシカの角が有効な疑似餌の原材料として遠く海辺の町へ流通されていったとあります。

ところで、明治・大正期は日本のスポーツフィッシングの黎明期であり、現代レイクトローリングのもう一方のメッカ、中禅寺湖がその草創期を迎えていました。
当時の西洋の外交官と日本の政治経済界の名士たちが、夏に避暑地である湖畔の別荘に集結し、西洋の釣りやゴルフに興じていた様子が、文献に記されています。
(日光鱒釣紳士物語・山と渓谷社刊)

中禅寺湖の鱒釣り・社交界の面々の中には、かの赤星鉄馬氏もいました。
氏は、今ではブラックバスを日本に持ち込んだ人としてのみ有名ですが、他の文献によれば、実は和式の角の釣りの達人でもあり、角のコレクターだったそうです。

洋行帰りの氏は、フライは勿論、和式の大縄釣り(和式角をテーパー化された縄を使ってロールキャストを繰り返す、いわばヘビイウエイトフライフィッシングのような和式疑似餌釣り)
にも精通していたので、文献には残っていませんが、もしかしたら中禅寺湖や芦ノ湖で角を試したかもしれず、日本で最も早い時期に鱒を角で釣った人物なのかもしれません。

それまでは、何も接点がなかった西洋の鱒釣りと中禅寺湖、そして日本古来の角の3者の融合の要素がこの時代既に揃いはじめていたようです。
角(ツノ)の話その2
角を原材料とした疑似餌を使って魚を釣っているのは、私の知る限り日本だけなのではないでしょうか?
では、いつ頃誰が始めたのでしょう?真偽は定かではありませんが、文献によると江戸時代には既に有効な疑似餌であると認められていたようです。
私が住んでいる紀州はもとより、太平洋岸の漁師や釣り人達は角を使って青物やスズキなどを釣っていたことは確かなようです。

昔話として、カムイ伝に出てきそうな下記のような話があります。
この話は、現代のレイクトローリングのメッカである芦ノ湖のお膝元、小田原市山王(酒匂川河口)に昭和30年代まで存在した角屋(今でいうとルアーのプロショップ?)に
伝わっていたそうです。

昔むかし、小田原藩の馬廻り役に釣り好きの一次郎というものがいた。

ある日、一次郎が浜に藩の馬を洗いに行くと、蹄に小魚が沢山群がって突っついているのを見つけた。

一次郎はシメタ、もしかしたらこれを餌に使えば大漁ではないかと思い、その晩夜陰に乗じて藩の馬を殺し、
翌朝蹄を餌にして釣りをしたところ、稀に見る大漁に恵まれた。

だが、この大漁の話が次第に周囲に伝わるところとなり、藩の馬を殺してしまったことが上役に露見し、
一次郎はお手打ちとなった。
角(ツノ)の話その1