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シェルスプーンの形状とアクション

一般に、スプーンは後部側に形成されたカップによってアクションします。

カップを深くする場合には前を上げてS字形状としますが、これはカップを深く曲げることができる金属スプーンや
ツノの場合であり、貝そのものの円弧を利用してカップを得るシェルスプーンではこのカップが浅くなるため、
金属スプーンのように大きく前を上げてしまうと、後部カップの湾曲を殺すことになり、結果として泳がないルアーに
なってしまいます。

スプーン(ルアー)はなぜ泳ぐのかというと、アンバランスが生むパワーがあるからというのが私の答えなのですが、
シェルスプーンの極端なS字形状は、後部カップが作るアンバランスをバランス側に引き戻してしまい、
泳ぎのパワーを消失させる方向に機能するようです。

ルアーのスピード耐性

米国のレイクトローリングで現在進行形的に注目されている考え方としてスピード耐性(
Speed Tolerant
というものがあります。
これは、
このページ中段の米国製スプーンの項でもふれましたが、スプーンのみならず、ドジャーやフラッシャー
などのアトラクターの分野にも及んでいるようです。

例えばドジャーにおいては、従来型はスピード耐性があまり優れているとは言えず、スピードを上げると
左右交互のアクションが消えてスピンアウトしてしまい、ドジャー本来の持ち味が消えてしまうため高速トロールに
適さないとされていました。

しかし、最近になって
Opti Dodgerという、より広いスピードの範囲で対応力のあるドジャーが登場し、
デッドスローからハイスピードまで追従する性能を持っているようで、それまでメジャーだったジャンセンドジャーから
切り替えて使用する釣り人が増えているようです。


http://www.lakemichiganangler.com/store/Opti_Dodgers.htm

フラッシャーについてもこの傾向は同様のようです。すでにご紹介した第2世代のFish CatcherフラッシャーもFAQ9上段参照)、
初期型フラッシャーよりもさらにスピード耐性があり、且つ曳き抵抗が少ないため人気が出たようです。
現在は第3世代の
OkiTackleが販売しているKing Fisherというフラッシャーがあり、
曳き抵抗が少なくスピード耐性が更に改善されているようです。


一方、日本のレッドコア2本出しスタイルを考えると、ピーキーなアクション限界性能を持つルアーを使用した場合、例えば、
片舷で対応スピード範囲が狭い従来型のシェルスプーン、片舷に一般的ミノーという組み合わせをすると、
果たしてどちらのルアーに適したスピードでトロールすべきか、かなり悩ましく難しいものでした。

しかし、この考え方を導入し、ルアーやドジャー、フラッシャーなどアトラクターも含めてトータルな面でスピード耐性があるリグを
使用した方が、トローリングでの組み合わせの選択肢が広がり、また、1つのルアーでシーズナブルパターンに応じた様々な引き方が
容易にできるのでかなり有利だと思います。

ボート用ランディングネット

釣友からアキレスなどのインフレータブルボートに適した大型ランディングネットを教えて貰いました。
私も使ってみましたが、結構良いのでご報告いたします。


これも海外通販大手のキャベラスで販売している商品で、用途は、マスキーやサーモン、スチールヘッド用なので、
日本のトロフィーサイズにも充分な余裕があると思います。
26”30”)

このランディングネットはフレーム部分のみでハンドル部分(柄)は別売なのですが、柄の部分の内径が
アキレスボート等のパドルの柄と全く同じであり、兼用できるように作られています。

これにより、荷物を減らすことができて、しかも安い(
$39.99)というメリットがあり、また、ネット部分は撚り糸を樹脂で
固めてあるので、網にフックの返し部分まで刺さって取れないというトラブルも回避することができます。


ただ、フレームとパドルの柄を固定するピン部分の穴の内径が若干小さいので、使用する前にネットの固定用の穴を
棒ヤスリ等で広げる必要があります。
(作業自体は5分以内で終わります)

海外で頑張る日本製リール達

日本でレイクトローリング用リールといえばアンバサダー7000・9000・10000番が定番であり、その他
PENNレベルワインドシリーズも使用しているトローラーが多いと思います。
これらはデザインの秀逸さ、必要十分な機能と頑健さを備えている良いリールだと思います。

一方アメリカでは伝統のナショナルブランドであるPENNは質実剛健さと愛国心からか根強い人気があるものの、
アンバサダーより日本製リールが結構頑張っているようです。
ダイワ・シマノ両社とも需要が大きい北米市場を重視しているようです。

あちらの釣り人達は、過剰な舶来品に対するあこがれ、妙なブランド嗜好はなく、商品を実質本位で選択する
合理性があるようです。
従って米国輸出仕様の日本製リールのコストパフォーマンスの高さ、スプールと本体間の精度の高さからくる糸噛みの無さ、
頑健さを評価し、信頼して使用しているようです。

ダイワは古くから米国アングラーに定評があるシーラインシリーズの派生モデルSG27・47LCA、シマノは最近やや高級な
グレードであるTecota500〜800番を販売しており、現地採用のアドバイザーを配置するなど注力しているようです。

また、両社とも比較的安価な北米仕様のレイクトローリングロッドを販売しています。

しかし、この世界もご多分に漏れず、従来OEM供給元であった台湾資本、中国製品が自社ブランドを立ち上げて
猛迫しているようで、うかうか出来ない状況にあるようです。

今のところ、これら北米仕様の日本製トローリング用品の中に日本の湖で使えそうなアイテムは発見していませんが、
何かしら使える商品があったら逆輸入して使ってみたいと思います。

航海機器を使わない場合のトローリング

GPSや魚探など電子機器は大変便利なデバイスであり、艤装していれば、情報収集、情報交換共に有利にトローリングを展開できます。
特に濃霧が出た場合にGPSは重宝すると思います。

しかし、場所によってはこれらの機器は重い荷物となり、持ち運びに手間がかかり、時合いを逃したり体力をロスしてしまってかえって
不利に働いてしまうこともあります。

また、電源を確保できない場所に遠征する場合もあります。これら機器を用いない場合において、マイボートでは下記の方法で
ある程度の対処が可能です。


まず、速度については自艇のエンジンのアクセル位置をスピードメーター代わりに使用します。
毎回同じボートとエンジンを使用していれば、例えばアイドル位置なら沈降深度は一色当たりどの程度ということも、やり始めの頃に魚探を
使用してルアーのボトムノッキングや痛い根掛かりを幾度となく経験していけば身をもって知ることとなります。

そして一度GPSなどでアイドル速度、ミディアム、早引きなどをチェックして、アクセル位置にマーキングしておけば次回持っていなくても
速度やタナを推し量ることは可能です。


もちろん、湖流や風でこれらの経験則が使えないこともありますが、原理的には対地速度を基準とするGPS使用時もあまり変わらない
現象と言えるかもしれません。
他のトローラーとのスピード・ひいてはタナに関する情報交換時にやや不利ですが、自分なりのシーズナブルパターンが出来上がってくれば
自分の釣りは可能ですし、一般的な釣りにおいて、情報交換が頻繁になされないような場所のほうが状況が良い事が多いのも一面の
真実です。


湖流自体はスポンジなど水分を含むと水と比重が近くなる物をちぎってブイなどの固定物近くに投げて時間を計って観察すると分かる
場合があります。


次に、コンパスはどのような形であれ絶対必要です。腕時計に内蔵してあるタイプなら荷物をさらに減らすことが出来ます。

ポイントを正確に覚えておきたい場合は山立てが出来れば活用します。人間の脳の空間認識や記憶力はあながち馬鹿にしたものではない
と思います。

ボトムの地形については陸地の地形をよく観察して想像を働かせます。

また、ダム湖では
減水したときに地形を覚えておくことが重要です。
魚探を用いない場合、魚の反応は分かりませんが、時期や場所によっては鯉やへらなど外道の反応に惑わされることがないメリットも
あります。

スピードメーター

レッドコアに限らずトローリングでの各種ダウンリグの沈降深度やルアーのアクションは、速度(厳密には対流速度)
によって影響を受けます。


以前はHONDEXのオプションで羽根車式の最表層対流計がありましたが、表層ゆえ乱流に影響を受けてしまうこともあり、
正確な情報とは言い難い感じがありました。
最近では
GPSが普及しており、ナビゲーション機能と共に速度の計測と沈降深度の把握に役立っているようです。

しかし、GPSで計測する速度はSOG BasisSpeed Over Groundの略、すなわち対地速度)のため、波のない静かな日は
重宝するものの、強風が吹いたり、湖流が出たりすると影響を受けてしまうようです。


そのせいか意外なことにGPSの本場アメリカで、もっとも信頼されている速度計は、Moor Electronics製のSUB TROLL900
などの
対流計で、ダウンリガー用ですが、沈んでいるルアーとほぼ同じ深層に対流速度・温度センサーを取りつけ、
船上で計測出来る代物のようです。

しかし、ここまでの重装備を日本で使えるボートは限られていると思いますし、
400ドル強とかなり高額なアイテムでもあります。

また、ルーハージャンセンから出ているルーハースピードという対流計は、錘を水中に垂らして表層の流速を傾斜角で計る原始的な
物のようです。

重いという欠点と、船に固定しなければならないという欠点もあり、貸しボートやインフレータブルボートでは取り付け上問題がありそう
ですが、50ドル程度と安価で、表層流速しか計れないものの最表層の乱流にあまり影響を受けず、データは比較的信頼出来るようで、
あちらでは
GPS全盛の世に未だに使用しているアングラーもいるようです。

レッドコアラインの選択

キャベラスで販売しているレッドコアラインは色落ちがまあまあしにくく、友人によれば使用していてそれほど不満はないそうです。
これら海外通販各社で購入した場合、送料は別途かかりますが価格は100ヤードで概ね15ドルと安価であり、釣友と一緒に円高時に
まとめ買いをすると割得感はさらにアップします。


日本のレイクトローリングで主に使用されているレッドコアラインは、先述した通り(
FAQ4ご参照)18ポンドテストが主流となっています。

レッドコアラインはトローラー人口が少ない日本では需要が少なく採算に合わないので国内に生産設備が備わっていないと考えられ、

OEM
等流通経路は各種あるにせよ、結局は米国メーカーの製品の中から選択することになるようです。

レッドコアは中心部(コア)にある鉛線が外皮であるブレイデッドラインに包まれています。
鉛の比重は水の比重に比較しておよそ11.3倍重く、それゆえ深く沈めることができます。
しかしながら外皮のブレイデットラインの部分はほぼ水の比重と等しいため、これにより若干沈みが遅くなり
ます。

なお、同じ18ポンドテストでもメーカーによって太さ、重さ(正しく深度を比較するには
ダイアメーターウエイトレシオ)が違うようです。
そのため出来るだけ同じブランドのレッドコアラインを使用し続けたほうが沈降深度を把握しやすくなるので、
安定供給されている製品を選択したほうが無難といえます。

主なブランドとしてはダクロンラインでPE出現まで一時名を馳せたグデブロッド、その他メイソン、サンセット、コートランド等各種ありますが、
日本各地どこでも安定して入手しやすく、且つ安価で購入できるのはキャベラスとバスプロショップなどの海外通販を利用する方法だろうと
思います。


バスプロショップスで販売しているMAGIBRAIDという製品は、メーカーによれば外皮部分はデュポン社製のブレイデットラインを使用し、
純度99.9パーセントの鉛を使用しているため、細く、重く、強く出来ているそうです。

アメリカのトローリング専用スプーン

FAQ9の末尾で日本製金属製スプーンについて触れましたので、今度はアメリカ製のトローリング用スプーン
についてHPや文献などから散見するところを記したいと思います。


現在米国ではトローリング専用のスプーンというジャンルが存在します。初期の頃はキャスティング用スプーン
を流用して使用していたようですが、五大湖等でレイクトローリングが
盛んになり、同じ金属製とはいえ形状やカラーなどがトローリング専用に独自の進化を遂げたようです。


形状は一見変哲のない細身のウイローリーフタイプが主流ですが、各社ともスピードに対するアクションレンジの広さ、
度派手な反応カラーや蓄光系(グロー)を主体にした豊富なカラーバリエーションを特徴にしています。

初期に登場したトローリング専用スプーンは主に早引き(3マイル以上)に特化したスプーンで、これらが
当初トローラーに支持されたようです。
代表的な商品としてはダーデブルブランドで知られるエッピンガー社が高速トローリングを意識した専用スプーン、
フラッターチャックという製品を市場に投入し、一世を風靡したようです。


しかし、その後トローラーの要望やメーカーの新たな開発により、より広いスピードレンジでアクションする
トローリング専用スプーン
が徐々に市場に投入され、使いやすさからこれらが支持されて現在に至っているようです。


これら現代のトローリング専用スプーンの設計思想は、
trolled fast without spinning or at slow speeds and still have that deadly side-to-side wobbling action
(早引きしても遅引きしても回転せず、サイド
toサイドのウオブリングアクションを実現する) と言い表されています。
(英文引用元・参考文献:Trolling Top to Bottom, P.57, Chapter 6, Spoon Trolling

日本では馴染みがない所ですが、代表的なところではドリームウイーバー(DW)製、ウオルバリンタックル製の
シルバーストリーク(SS)スプーン、ノーザンキング(
NK)製などトローリング専用カスタムスプーンビルダー達が
それぞれ独自なアクションと豊富なカラーで凌ぎを削っているようです。

別のブラウントラウト65cm

アメリカのレイクトローリング3

これまで、このHPでは色々なリグ(仕掛け)やタクティクス(仕掛けの使い方)をご紹介してきました。
ご紹介した中には、アメリカで行なわれているがまだ日本で広く行なわれていないもの、あるいは、
日本で既に試されたが、日本の風土に合わないため広く採用されなかったものなどもあります。

これらは、アメリカのトローリングに長い歴史や発想があるとはいえ、日本が遅れているわけではなく、
むしろ日本の風土にあわせた結果とも言えるでしょう。

例えば、日本人の物づくりの繊細さを生かしたウッドベイトに代表されるトローリング専用の
ハンドメイド・リアル系ベイトや、たぶん特有のタクティクスであるレッドコアラインリグのズル引きと
リップレスミノーの組み合わせ、そして古くから漁師に伝わる天然素材、角やアワビなどを応用したスプーンなど、
独自の発展を見ている分野もあります。

特に、ルアーのクオリティーに関しては、一般的な市販品も含めて米国製品をはるかに凌駕している部分も
多いと思います。

ところで、日本に根付いたのは主にレッドコアラインリグですが、本家のアメリカン・アングラーはどういう評価を
しているのかを文献やHP等で探してみますと、だいたい下記の様になります。

1.ダウンリガーよりもラインアウト量が大きく、船外遠くにリグを飛ばせるため、浅いレンジでは
ステルス性能が高く好釣果が得られる。

2.ダウンリガーのように複雑なシステムではない。また、船に器具を固定する必要がないため、
友人のボートや貸しボートなどでも使用できる。

3.ダウンリガーより、速度や抵抗による影響が大きく、深度管理が難しい。
4.深い深度(60ft超)を狙うと、ラインアウト量が大きくなりすぎて使いづらい。
水温が上がってタナが60ftを超えたらレッドコアのメリットがなくなるので、リグを倉庫にしまってダウンリガーに移行する。

一見、大型ボートで16本出しとか物量大作戦を展開しているだけのように思われがちですが
(実際そういう面も勿論ありますが小型ボートも日本の数倍、いや数十倍あるようであり)、
上述のように彼らは彼らなりにそれぞれのリグ(仕掛け)の向き不向きを分析した上で、リグやタクティクスを状況に合わせて
選択(choice)して使い分けているようです。

また、レッドコアリグは彼らにとっては作戦の選択肢(option)の一つに過ぎず、例えば初期の低水温期に最表層の
レイヤー(層)が有利な場合はプレーナーボード(FAQ7,9ご参照)を使ってレッドコアよりさらにプレッシャーを落として
シャローを攻略するなど、総括的には、浅場から深場までリグを展開するだけでなく、自分のボートや湖の状況にあわせて、
いつ、どこで、どのリグを使用して、どのタクティクス(戦術)を使うと有効か、或いはどのタクティクスの組み合わせを
選択して使用するか?というストラテジー(戦略)の領域に踏み込んで釣りを楽しんでいるようです。

我々としては、基本的にシンプルさや合理性を追求する筈のアメリカ人が、わざわざプレーナーボードなど
ややこしいリグを選択する理由を、「最表層ではレッドコアよりでかいのが釣れるのではないか?」
「状況によってはレッドコアより良く釣れるから使っているのではないか?」
と疑ってかかる必要があるのではと思います。

北の国のブラウントラウト60over、非常に美しい

レイクトローリングで遠征に行く際、、安全面から考えれば2人以上の方が安心です。

また、気の合う同好の仲間が居れば、釣りの面や情報収集面で有利であったり、キャンプの際に
仕事を分担することができ、夜の宴会も盛り上がって楽しく事が進みます。

しかし、湖の規模にもよりますが、人数が多くなりすぎると今度はポイントをお互い潰し合ったりするので、
通常は2〜3人くらいがベストでしょう。

これに対し、単独行には単独行なりの良さがあります。
一人で人気のない湖を流す雰囲気は独特なものがあり、また、相手の都合を配慮する必要がないため、
釣り場にあわせて自分なりのベストスケジュールを立てるとともに、その時々に感じた気配や雰囲気に
基づいた自分自身の釣りをすることができます。

そして、単独行のもう一つの利点は、現地で新しい釣り人との出会いが期待できるところでしょうか。
単独行は、仲間内でかたまることがないため、他の釣り人との話しの輪にスムーズに入って行きやすく、
また、逆に向こうからも話しかけやすいようです。

特に、同じように単独でキャンプを張ってトローリングしている釣り人がいたら、これまでの経験から彼は
相当の釣り好きであり、勉強になることも多いため、そういう出会いは大切にします。
(FAQ10)
単独行のススメ