(FAQ580)
モンスターブラウン1

93㎝のブラウントラウトをはじめとする数々の大物を仕留めた支笏湖のレポート。
北海道の釣り師Salmonidaeより、シリーズでお送りいたします。

支笏湖のトローリングは苦戦から始まった。
支笏湖は、大型のブラウントラウトを釣り上げたい人々にとって憧れの湖である。
事実、JGFAの公式記録を幾たびも更新しているのはこの湖であるからだ。

札幌からクルマで一時間足らずの場所に有るにも関わらず、この広さの割に釣り人の数はそう多くはない。
何故ならば、支笏湖で釣りをした経験者なら分かるだろうが、この湖は釣り人にとってけして優しい湖ではないのだ。
特に陸釣りで魚を釣り上げる事の難しさ、さらに大型のトラウトを釣り上げる難しさは尋常ならざるものがあり、
かくいう私も陸釣りではその釣果を諦めた方であり、それでボートからの釣りに転向した次第だ。

支笏湖で大型のトラウトをコンスタントに上げているのは、いずれも本州のレイクトローラー達であり、
地元で自慢すべきサイズを出しているトローラーは殆ど見る事がない。
これには本州のトローリングの歴史と、愛好者の絶対数が関係しているようだが
ここではその話を掘り下げる事はやめておこう。

さて本題に戻るが、ボートに乗り沖に出れば必ず大型のトラウトが釣れると考えて始めた
支笏湖のトローリングはまる二年間通った末に徒労に終わった。
本当に不思議なくらいに釣れなかった。思いつく限りの方法を試した結果が記した通りであるのだから満身創痍。
とても手間と金のかかる釣りゆえに三年目も釣れなかったらいよいよ諦めるつもりでいた。

そんな折、トローリング名人のおひとりに意を決して教えを乞う機会が有り、おずおずとお願いすると、好意的にも
名人はいろいろと質問に答えていただき、更にはボートでの支笏湖トローリングを直接ご指導拝受の機会を得たのだ。

極めて珍しいプラチナブルーバックの雄。サイズは89センチ。
JGFAに登録していれば日本記録の個体だった。

6月ベタ凪の曇天、狙ったポイントにて一発流しで仕留めた
89センチのプラチナブルーバックの雌。

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