(FAQ448)
ダウンリガーのブローバック
ダウンリガーを使用してレイクトローリングをしているときは、
水流の抵抗によってウェイトボールが後方に流されています。
これをブローバックといいますが、注意すべき点は、
下の図のように正規の位置よりも浮き上がっていることです。
ボート速度が高速になるほど、このブローバックによる
ウェイトボールの浮き上がりは顕著になります。
ところで、ボートを流しているときは良いのですが、
何らかの理由で止めたときには注意が必要です。
ボートを止めるとブローバックが解消されます。
すると、ウェイトボールの浮き上がりがなくなり、図の破線の位置に下がります。
このとき、リリースクリップを介して接続されたロッドのラインも、
ウェイトボールの沈降に伴い下に引き下げられます。
さて、このようにウェイトボールにラインが引き下げられたロッドはどうなるでしょうか。
ラインテンションを保つために曲げてセッティングされていたロッドは、
ラインを介して引っ張られ、さらに大きく曲げられることになります。
たいていは、リリースクリップが外れたりして助かるのですが、
絡むなど、何らかの理由でリリースクリップからラインが外れない場合は、
ロッドが限界を超えて曲げられ、折れてしまうような事故につながります。
ボートを止めると、ウェイトボールがラインを下に引き込むため、
ロッドには、さらに強制的にきつい曲げが加えられてしまいます。