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シーニンフとScottyコンパクトマニュアルダウンリガー in 池原

Scottyの横型リールは巻き上げが容易で使いやすい。ロックレバーも半クラッチが効くのでウェイトボールの位置決めが容易。

(FAQ42)
ダウンリガーの使い方

ダウンリガーとは
ダウンリガーは、アラスカの先住民がベーリング海で使用していたものが原点で、多くの改良がなされているとしても原型に近い形で今に至っているようです。

ダウンリガーは、水中に沈める4〜12lb(約2〜5kg)の砲丸のようなウェイトボールと、このウェイトボールを吊るワイヤケーブルと、ワイヤケーブルを介してウェイトボールを上下する大径のリール(スプール)とからなります。

リールは、ブームと呼ばれるアームとともに、クランプ等のマウントでボートの舷側に固定されます。

ウェイトボールには、リリースクリップと呼ばれる洗濯ばさみのようなクリップが装着され、このリリースクリップには、キャスティングタックルのような普通の仕掛けのラインが取り付けられます。

リリースクリップは、一定のテンションでラインを挟むことができ、トラウトやサーモンがヒットすると、そのショックで自動的にラインを放ちます。

ウェイトボールとリリースクリップ

ダウンリガー・カウンターの重要性
ダウンリガーにラインカウンターは必須です
ダウンリガーのリール・スプールは1巻きで1ftが多いので、このスプールの回転数をカウントしてケーブルのラインアウト長を計算することもできます。

しかし実際は、波で揺れるボートで船外機を操作しながらの動作となるため、スプールの回転数を正確にカウントすることは困難です。
また、スプールの回転数を数えながら仕掛けを降ろすことは、ダウンリガーの操作が遅くなってセッティングに余計な時間を取られることになります。

せっかく正確なタナ取りができるダウンリガーです。
ウェイトボールのリリースもきわめて短時間で行えるのです。
ラインカウンターを使用してその性能をフルに発揮させるべきでしょう。

ちなみに、私も昔ラインカウンターのない安物を買ってしまいましたが、それはすっかりお蔵入りしています。
ダウンリガーの動画

Scottyのコンパクトマニュアルダウンリガーを実際に使用している、ちょうど良い動画がありましたのでご紹介いたします。
YouTube、「Xルアー工房」さんの芦ノ湖でのレイクトローリングの画像です。
(1分目あたりから2分目くらいまで)
ダウンリガーのボトム攻略
ダウンリガーでボトムトレースするときに、ウェイトボールを湖底まで下げきってしまうとダウンリガー自体が根掛かりするおそれがあります。
そこで、カナダのプロガイドがレイクトラウトを狙うリグをご紹介しましょう。

ダウンリガーのウェイトは湖底から3〜5mくらい離れた位置にセットし、そこから下はBuoyant Jet Diverと呼ばれるジェットダイバーでカバーするようにします。

このBuoyant Jet Diverはフローティングダイバーであり、曳くと潜りますが、緩めると浮上します。
これをロッドのラインの先端に取り付けて使用します。

フローティングダイバーの特性を利用し、Buoyant Jet Diverがボトムノッキングすれすれになるように、ボートスピードやダウンリガーのウェイト位置をコントロールします。

Buoyant Jet Diverは、そのサイズによって潜行深度10ftや20ft、30ftなどを選択することができます。
ダウンリガーとの組み合わせならば、一番小さい10ftタイプで十分でしょう。

また、Buoyant Jet Diverの代わりに、10yard程度のレッドコアラインをロッドのラインの先端にセットし、ずる曳きをしても良いでしょう。
ダウンリガーのボトム攻略2
山岳のダム湖などでは、インレット付近で落ち葉が湖面に溜まることがあり、レッドコアラインではその場所を通過するのに結構苦労することがあります。

レッドコアラインもある程度のごみなら切ってくれるのですが、広範囲に落ち葉や枝が漂っていると、やがてはラインがごみを拾い集めてその上に乗り上げてしまいます。
ダウンリガーは、このような浮遊ごみを回避する場合においても極めて有用です。

ダウンリガーは、2〜5kgの重い砲丸のようなウェイトボールをワイヤーで垂直に吊します。
そのため、ワイヤーのテンションは当然高く、少々のごみであれば難なく切っていきます。
また、枝などが引っ掛かったとしても、ワイヤーは手の届く範囲にあるため、容易にごみを取り除くことができます。

ロッドのラインは、ダウンリガーのワイヤがごみを切った後に続くので、やはりごみが引っ掛かりにくいです。
たとえ、ロッドのラインにごみが引っ掛かっても、手近にあるのですぐに外すことができます。

このように、ダウンリガーは、ダム湖につきものの落ち葉に対し、それを回避しながらレイクトローリングをする上でも優位性を発揮することができます。

Luhr Jensen Jet Diver

サブマウントにダウンリガーのクランプを固定する
サブマウントをC型クランプで舷側に固定する
サブマウントを舷側に乗せる
つぎに使い方を説明します。

サブマウントの薄板(シナベニヤ)を舷側の内側に当てるようにして、角材を舷側の上面に乗せるようにします。

この状態で、薄板の両端を2個のC型クランプで挟んで舷側に固定します。

そして、ボートに固定されたサブマウントの角材に、ダウンリガーのクランプを固定すれば良いのです。

レンタルボートでは、角材を舷側の上に直接ボルト止めしているところもあります。

我々はレンタルボートに穴を開けたりすることができないので、このようなサブマウントを使用するのが良いでしょう。
ダウンリガーのサブマウント
レンタルボートの舷側が少し厚くて、マニュアルダウンリガーのクランプが取り付けられない。
こんな場合に使用する簡単なサブマウントをご紹介しましょう。
ホームセンターで材料を買ってきて自分で簡単に製作することができます。

例えば私は下記の材料で作りました。
角材 SPF2x3 3F・・・1本
シナベニヤ 30x900x5.5mm・・・1枚
C型クランプ 100mm・・・2個

角材SPF2x3 3Fは60x900x37mmで、安かったのでこれにしました。
これは、クランプの横幅と同じ145mmにカットしました。

シナベニヤは、150mm幅がなかったので300mm幅をホームセンターで細く切ってもらいました(カット代30円)。
この150mm幅のシナベニヤを200mm長と100mm長にカットします。
そして、200mmの方は、写真のように上部を凸型にカットします。

あとは、これら3つのパーツを写真のように組み立てるだけです。

できれば、エポキシの接着剤で貼り付け、必ずM5くらいの「さらタッピング(木ねじ)」で頑丈に固定しましょう。
作業はこれで終わりです。
B手返しの早さ
さて使用方法は先に述べましたが、ダウンリガーはセッティングの早さにも特筆すべきものがあります。
例えば深さ15mを攻略する場合、レッドコアラインだと100ヤード出す必要がありますが、そのラインアウトに要する時間の長さは経験のある方ならよくご存じだと思います。

また、ラインアウトに要する時間とともにボートが移動してしまう距離的な無駄、すなわち空走距離におけるポイントの放棄も見逃すことができません。
これに対し、ダウンリガーは砲丸のようなウェイトボールを真下に沈めることから、そのセッティングは数秒で終わります。

また、ロッド側のラインアウトもダウンリガーのケーブルよりも少し長いだけで、せいぜい20mくらいです。
このロッド側のラインアウトの短さは、セッティングもさることながら、点検等でルアーを回収するときに大きくものをいいます。

「ごみが引っ掛かっているかな」というときに、レッドコアラインを100ヤードも出していればリールを巻き上げて点検する気にはなかなかなりませんね。
ダウンリガーでは、ロッドをあおってリリースクリップからラインを外しラインを巻き取るだけなので、ルアーを回収するのに10秒もかからないでしょう。


Cレッドコアタックルとの併用
次に、ダウンリガーをレッドコアタックルと併用するメリットを書きます。

レイクトローリングでは、垂直方向のルアーの位置、すなわちタナ取りにはとても気を遣いますね。
例えば右舷のロッドは4色で左舷側は6色というように、深さ的に広く探ることはよくあります。

同様に、水平面でのルアーの位置にも配慮することができれば、3Dに広くポイントを探ることができます。

レッドコアラインとダウンリガーのラインアウト量の違いは先に述べた通りですが、このラインアウト量の相違をうまく利用すれば、下図のように水平方向におけるルアーの位置を変え、広い範囲でより積極的にルアーを展開させることができます。

図は北米のGreat Lakes Angler Magagineから転用したものですが、本場アメリカやカナダでは、さらにDipsy Diverで斜め下にルアーを沈降させるなど、実に積極的に水平方向にもルアーを展開させます。
A正確な棚取りとトレースライン
ダウンリガーでは、そのカウンターが示すとおりの深さに正確にルアーを沈めることができます。
船速を上げたとしても、ウェイトボールを魚探で確認できるので実際の深度がわかります。

また、例えばウェイトボール(錘)を湖底まで下げ、リリースクリップをウェイトボールの1m上にセットすれば、湖底から1mの位置を確実にトレースすることができます。
この場合、ダウンリガーであるとボートの真下から3〜4m後方でルアーを曳くことができます。これは大きなメリットです。
レッドコアラインのずる曳きであると、ラインアウトが長すぎて内輪差が発生し、ボートの軌跡を正確にトレースすることができません。

これに対し、ダウンリガーでは、ボートのほぼ真下でルアーを曳けるため、岬やワンドに沿って思い通りの正確なトレースラインをとることができるのです。
これなら例えば銀山湖の大岩魚狙いにも最適です。

ちなみに、魚はウェイトボールを恐がりません。
ウェイトボールを派手なオレンジ色にしたり、フレクライトの反射シールを貼り付けたりするくらいです。
ダウンリガーのウェイトボール
ダウンリガーのウェイトボールは意外に高価です。
そして、一番の悩みどころはウェイトボールの重さの選択でしょう。

私は琵琶湖では2基の電動ダウンリガー(Scotty)を使用しています。
荒天に備えボートがかなり大きいし、ダウンリガーがチルトアップ(注1)できるので、ウェイトボールが重い10lb(4.54kg)であろうと何ら問題はありません。

一方、コンパクトタイプのダウンリガーを使用する場合はどうでしょう。

まず、釣り場やボートのシチュエーションから考えてみましょう。
私は、例外的にコンパクトタイプを琵琶湖で使用したりもしますが、通常は、ゴムボートやシーニンフに付けてこれを使用しています。
これらスモールボートを使う湖は、銀山湖や池原ダム、大きくても支笏湖クラスの湖が中心であり、トローリング速度も概ね5〜6km位までです。

このようなシチュエーションであれば、ウェイトボールは8lbもあれば十分でしょう。
いやむしろ、ウェイトボールのピックアップやリリースを考えると、個人的には6lbか4lbの軽めの方が良いと思うところもあります。

一般的に、重いウェイトボールを使う理由は、ブローバック(注2)によるウェイトボールの浮き上がりが気になるからです。
しかし、海のトローリングのようなスピードを出さない限り、また2、30m程度の深度であれば、8lbもあればウェイトボールの浮き上がりはほとんど生じません。

根かがりのしにくさや、運搬、そして何よりもウェイトボールのピックアップやリリースを考慮すれば、軽いに越したことはありません。
個々に使用されるシチュエーションに応じて、ウェイトボールの重さを選択されるのが良いと思います。
(ウェイトボールをピックアップしないですむように、リリースのケーブルを長くしておき、リリースだけをピックアップするという手もあります)

チルトアップ機構
チルトアップとは、ダウンリガーのブームをマウントを支点に垂直にまで起こせる機能。
これがあると、ウェイトボールをピックアップするときや、リリースするときが楽である。
ただし、機構が大がかりになるので、可搬コンパクトタイプのダウンリガーには向かない。

ブローバック
ブローバックとは、ダウンリガーのワイヤケーブルが水流抵抗で後方に流れる現象。
ブームから水面までは傾斜角度が大きく見えても、ウェイトボールまでのワイヤ全体の曲がりはちょうど釣り竿が軽く曲がったようなカーブである。
したがって、ウェイトボールの浮き上がりは思うほどは発生しない。
私は、琵琶湖では魚探でウェイトボールの位置を確認しているが、トローリングをしているときでもダウンリガーのカウンター通りの水深をキープしている。
ダウンリガーの使い方
ダウンリガーの使い方はきわめて簡単です。
本場アメリカやカナダでレッドコアラインよりも多く使われていることからもよくわかります。

さて、ダウンリガーの使い方です。
まず、ボート上でウェイトボールのリリースクリップにラインを挟み、ルアーをウェイトボールとともに沈めます。

このとき、ラインはルアーから4〜5mくらいのところをリリースクリップに挟みます。
このリーダーの部分を後方に流しながらウェイトボールを水中に入れ、ダウンリガーのリールとロッドのリールをフリーにして
ラインアウトします。

そして、ダウンリガーのカウンターを見ながら魚のレンジまでウェイトボールを沈めると、ダウンリガーのロックレバーを操作してそのリールを固定した状態にします。
ロッドのリールもクラッチをONにし、あとはロッドが深く曲がるようにラインを張りアタリを待つだけです。

魚がヒットすると、レッドコアラインとは異なり、キャスティングのようなタックルで通常ラインによるダイレクトなファイトが始まります。

Scotty・非常に使いやすいコンパクト・マニュアルダウンリガー

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細いロッドですが、グラスソリッドなので深く曲げても折れません。

こちらは
Scotty社オリジナルの1050MPの動画です。

ダウンリガーのポジショニングを座席より少し前にしていますね。
そして、ウェイトボールはつり下げたままで、リリースクリップのみをピックアップしています。

また、ロッドからのラインアウトは、リールのドラグを緩めることによって行っています。
この方が、クラッチを切ったりするよりは良いかもしれませんね。
ベイトリールのクラッチは、意に反して突然ONになったりしますので。

この動画は、上手にダウンリガーを使用するとても良い見本だと思います。
実に手返し良く、ダウンリガーを使われています。

ウェイトボールを降ろすときも、ダウンリガーのスプールの内側に指を当ててうまくスピードをコントロールしていますね。
Scottyダウンリガー、正確で見やすいラインカウンター
組み立てた状態
各パーツ、 C型クランプはもう1つ必要
ダウンリガーのメリット
ダウンリガーのメリットは、「ヒット後はウェイトボールからラインが外れるので、キャスティングと同じようにダイレクトなファイトが楽しめる」、これが今まで強く宣伝されてきました。

しかし、ダウンリガーのメリットはこれにとどまりません。

@魚探とルアーの位置関係

魚探でとらえた魚はボートの真下にいますが、ダウンリガーによって沈められたルアーはその後方数メートルの位置にあります。

ウェイトボールは魚探に映るのでルアーの位置もよく確認できます。

魚探に映った魚とウェイトボールの深さが同じときは、魚探に映った魚がヒットするのがわかるのです。

これでバイトがなければ、ルアーが合っていないとか、魚のコンディションが悪いとかを判断することができます。

ルアーのフィールドテストなども正確かつ容易に行うことができます。

ゴムボートの座板にセッティングされたScottyコンパクトマニュアルダウンリガー。この場合はクランプマウントは使わずにスライドベースマウントを座板に固定する。

ダウンリガー用グラスソリッド

ダウンリガー用のロッドとしては、グラスソリッドのような非常に良く曲がるロッドを使用します。

このロッドを竿先が水面に向くくらい曲がった状態でセッティングして、ラインのブローバックを極力少なくしておきます。

ラインのブローバックをとるためには、ラインにきつめのテンションをかける必要がありますが、曲がりが浅い硬いロッドを
使用していると、ボートの揺れなどでリリースクリップからラインが外れます。

また、ロッドを深く曲げた状態にしておくことにより、トラウトがヒットしてラインがリリースクリップから外れたときに、
ロッドの復元を利用して自動的にフッキングをすることができます。

ロッドの曲がりが浅いと、フッキングが甘くなり、バラシの確率が高くなります。

位置や角度を自在に変えられるロッドホルダー。その手前にはフィートをメートルに換算するシールが貼られている。

Great Lakes Angler Magazine

もう少し前、座席の真横か少し前につけた方が取り扱いが楽にできる