(FAQ415)
ボート走行時のロッド
これは何度も書いているのですが、まだ分かっておられない方がいるようなので、
口を酸っぱくしてあえて書きます。当たり前の常識なのですが・・・

「移動時は、ロッドをロッドホルダーに立ててボート走行してください。
ボート上に寝かせて走行すると、ガイドを損傷するおそれがあります。」


なぜか?
ロッドはムチのようにしなります。
しかも、レイクトローリングロッドは3mと長い。
ボート上では部分的に支持されることになり、浮いた部分が必ず出てきます。

他方、ガイドは、セラミックリングを金属フレームで囲った、いわば眼鏡のような構造です。
セラミックは硬い反面、打撃には弱い脆さがあります。

さて、ボート上にロッドを寝かせた状態で、高速走行するとどうなるのでしょう。
ボートは、波を切って走るので当然バンバンと振動します。船首側は特に。

ムチのようにしなるロッドは、このボートの振動を受けて、ボートデッキの上で暴れています。
特にレンタルによくある和船のようなボートは、段があるのでなおさらです。
このときあなたは、操船に夢中で気が付いていないでしょう。
しかし、揺動し暴れるロッドは、数えきれないほど自身をボートに叩きつけています。

位置によって、あるいはロッドの位置がずれてきて、やがてガイドがボートデッキに
叩きつけられるようになります。
ロッドには、レッドコアラインを含めれば1kg近いリールがついているので、
その衝撃は想像以上のものがあるでしょう。
また、リールがつくことにより、ガイドは必ず下側すなわちボート側に向いています。
さらに、ロッドはムチのようにしなるので、この衝撃を加速します。

ガイドは、ある程度までは耐えるでしょうが、繰り返し叩きつけられていると、
やがては金属フレームが変形し、内側のセラミックリングが割れるでしょう。

一方、金属のフレームは、打痕を残して変形はしますが、ほぼ原形をとどめて残っています。
しかし、このフレームの内側には、かけ残りのセラミックが割れたガラスのように残っています。
これがラインを切ったりもします。

トラブルは誰もが嫌ですね。
その報告や苦情を受ける私はなおさらです。
海の乗合船で、デッキにロッドを寝かせて置く人はいませんね。
ロッドはロッドホルダーを縦にして、ロッドホルダーに立てて移動するようにしましょう。

ガイドの構造。内側のリングがセラミックリング、その外側を眼鏡枠のような金属フレームが囲っています。
金属フレームは打撃を受けると変形します。
金属フレームが変形すると、当然内側のセラミックリングは割れてしまいます。

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