(FAQ36)
My Best Trolling Rod

60㎝オーバーのビワマスを比較的容易に取り込めたムーチングロッド。
ティップの柔軟性とバットのパワーを兼ね備えているため、レッドコアラインの10色出し、しかもドジャー付きのリグで、
バラシを心配することなくファイトを楽しむことができました。

このロッドは、ヨーロッパでナマズやコイ、チョウザメ等の、1mを軽く超える淡水魚を釣るためのライブベイトロッドです。
長さも11ftあるので、おそらくぶっ込み釣りのような感じで使用するのだと思います。

このロッドの調子は私にとって理想的でした。
レッドコアラインのレイクトローリングにおいて、2色出しでも10色出しでもティップは良く曲がり、
バットはしっかりとしたパワーでこの柔らかいティップを支えていました。

しかも、11ftもあるので、ダウンリガーで2本、レッドコアラインで2本、それぞれロッドを出すびわ湖のような
レイクトローリングには非常に有用でした。

しかし、このロッドもガイドがそのまま使えないという欠点がありました。
すなわち、ライブベイトロッドとして感度を上げる必要から、非常に小さなガイドが13個も装着されていたのです。

小径すぎる数個のガイドは、レッドコアラインとダクロン・バッキングラインとの結び目が通過できないくらい小さかったのです。
(続く)

件のムーチングロッド(ガイドはすでに交換済みである)

ムーチングロッドのガイド交換
ドジャーを付けてレッドコアラインを10色以上出す、びわ湖のようなレイクトローリングにおいては、
ロッドのティップの柔軟性はかなり重要です。

具体的には、トラウト特に大型魚を取り込む際には、
魚のヘッドシェイクによるドジャーの振り回しが必ず発生します。
このときのラインテンションのゆるみを確実に吸収できること、つまり柔軟なタメがあること、
これがバラシを最大限に防ぐロッドの性能なのです。

件のムーチングロッドは、このような性能を備える反面、ガイドが小さすぎるという問題があり、
ガイドを交換する必要がありました。

さて、ロッドのガイド交換。
とても面倒そうですね。

しかし、既存のガイドは加熱することで、取付部の樹脂が柔らかくなるので、
比較的容易にカッターの刃を入れられるようになります。

ライターを使えば簡単ですが、火を近づけすぎるとロッドのブランクを損傷することもあり、元も子もなくなります。
また、ドライヤーで加熱することもできますが、温度にばらつきがある上に加熱に時間がかかります。

そこで、湯沸かしのヤカン、特に笛吹ケトルが便利でこれを使用します。
笛吹ケトルは、蒸気の吹き出し口が1カ所に集中する上、蒸気の温度は100度なので加熱温度が安定します。
すなわち、短時間で容易にガイドを加熱し、ガイド取付部の樹脂を軟化させることができるのです。

一方、新しいガイドの取り付け、これも一見面倒そうですね。
しかし、根巻き糸のような伸縮性のある専用の糸を使えば、意外に早くできあがります。

ガイドの糸巻き部の樹脂コーティングは、通常はロッドバーニッシュ等のエポキシ樹脂で行いますが、
反面ロッドバーニッシュは高価である上に硬化が遅く、
ロッドを回転させながら硬化を待つ専用の機械がないとうまくいきません。

そこで私は、ボンド製の5分間硬化型2液性接着剤を使用します。
このボンド製の接着剤には無色透明のものがあり、2液を混合すると5分間で硬化が始まります。

これであると、手でロッドを回転させているうちに樹脂が硬化するので、
糸巻き部の樹脂コーティングを簡単に均等な厚みで美しく仕上げることができます。

筆を使わずにヘラで短時間でやっつけた仕事。
元のガイド脚の取付部も利用している。アップで見ると少し不細工かも。

最新のフィールドテスト
6月末から4日ほど、とある山岳湖にフィールドテストに行っていました。

その日までの豪雨と急激な気温上昇によって、水深5mくらいのところに
サーモクラインがはっきりと出ているハードなコンディション。
しかし、結果はそれなりに。
1日に5~8匹の岩魚を釣ることができました。

多少の濁りが入っていたので、目立つパールホワイト系がよく、
夜光貝に蛍光赤を入れたタトゥーが良く効きました。
特に、動きが大きい逆曳きタイプ等が良かったですね。

岩魚相手なので得意のドジャーが使えず、またベイトも食っていないので
大きなサイズのルアーは使えない。
でも、ルアーを目立たす必要がある。
こんなときは、ミノー以上に派手にウォブリングするタイプのシェルスプーンがいいですね。

逆曳きタイプは三角頭の変な奴。
でも、釣れるんですね、実に。
そして、タトゥーの赤系のカラーリングも断然良かったです。

夜光貝ツノ部分タトゥー蛍光赤と夜光貝逆曳きタトゥー蛍光赤にそれぞれヒットした岩魚

夜光貝のタトゥーペイント
ところで、私は今、夜光貝のタトゥーペイントにはまっています。
夜光貝は元々設計の自由度が高く、100mm超の大きなものから40mm以下の極小のもの、
また、ウイングスリムや逆曳きなどの異形のものまで、
様々なシェルスプーンを製作することができます。

そして、夜光貝のシェルスプーンは、パールホワイトでかなり派手に光ることから、
湖水が濁っていたり暗かったりするコンディションでは、湖水ごとぼうっと光って
著しい効果を発揮します。

ただ、夜光貝はトラ目ような模様がないため、白く派手に目立つ利点はあるものの、
(これのみが非常に効くときは確かにある)
私的には貝光が単調に思われたため、アワビ系を中心にレイクトローリングを組み立てていました。

ところが、タトゥーペイントによって、
無垢の夜光貝に比較的容易にカラーリングを施すことが可能になりました。
特に、蛍光赤やピンク、オレンジ、そして、イエロー、グリーン、ブルー、グロー等を
入れることによって、格段に良く釣れるようになりました。

タトゥーの部分は彫り込んであるので、シェルブランクが部分的に薄くなっており、
光が特に良く透過します。
そのため、一見地味に見えるオレンジ等でも色が広がるように光り、
例えれば道路のシグナルのように大きくアピールするのです。

無垢のシェルスプーンにペイント。
多少の違和感があるかもしれませんが、是非お試しください。
私以外にも、先駆のユーザーの方にすごい結果が出ています。
なお、タトゥーペイントは使用後の研磨でも落ちたりすることはありません。
今までのシェルスプーンと全く同じで、安心して使用していただけます。

ブヨやヤブ蚊の虫さされ
梅雨どきの雨降りには、ブヨやヤブ蚊が特に活発になりますね。
私も魚探のテストを兼ねた池原方面のキャンプで10カ所以上刺されました。
このときは、家に帰ってから被害に気づきました。

さて、その手当は・・・。
マキロンを綿棒にひたひたに付けて、刺されたところをごしごし擦ります。
できれば、これを2、3回繰り返します。

やがて、刺されたキズから自然と血などと共に毒が出てきます。
そしてその後に、リンデロン等の抗ヒスタミン系の塗り薬を塗ります。
刺された翌日でも効果があります。

ブヨなどは、刺されてから1週間以上かゆみが残るのでかなり不快な思いをしますが、
このような事後の手当により、翌日にはほぼ完全にかゆみは取れています。
石けんを使った毒出しと同じ原理ですが、
マキロンの液で毒を溶かしてより効果的に毒出しができるようです。

久々のグラマン・カヌー。モーターブラケットを修理した。

両軸リールのグッズ
YouTubeの私の動画を見ていると、ロッドのバット付近でぶらぶらと小さいものが
揺れているのが目に入ると思います。
これは一種の自動ハリス止めで、実はとても便利なグッズなのです。

ロッドをたたんで移動したりする際に、たいていはリールをロッドに付けたままにしますが、
このときリールのラインの先端をこの自動ハリス止めで止めておくのです。

ラインをリールに巻き込んでしまうと、いわゆる「くぐり」というトラブルが発生することがありますね。
このトラブルを防止するとともに、次の出船や次回の釣行でのラインの取り出しを
容易にする優れた利点があるのです。

左上の黒い奴・ロッドに付いている自動ハリス止めもそう

7月のフィールドテスト
台風の直前に、また中部地方にフィールドテストに行っていました。
表層水温が20度を超えており、魚探では水深2mくらいの所にのみ
何某かの反応がありました。

2日めにようやく気づいたのですが、
レッドコアライン1色というレンジでスピナーにヒットするようなパターンでした。
水面に落ちている虫を補食していたのでしょう。

水がかなり濁っていたので夜光貝かと思いましたが、このときはアワビがよかったですね。
虫を食うサマーパターンでは、虫の色に近い茶色や黒が良いのでしょう。
そして、活性が上がれば夜光貝というところでしょうね。

ウイングキールのアワビや黒蝶貝があれば、最高のステージになったことと思います。
(持って行かなかった。残念・・・)

魚探の反応を信じ切っていれば、初日からよく釣れたでしょう。
しかし、魚探のゲイン調整にようやくなれてきました。

岩魚50cmと夜光貝ツノ部分タトゥーレインボー蛍光赤

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