(FAQ346)
ルアーのメンテナンス

「ドールシープや牛角は、シェルスプーンのように使用中に曇ってくるのですか?
研磨剤を使用して磨いてもいいのでしょうか? 初めて使用するので教えてください」
というご質問をいただきました。

ドールシープや牛ツノは、シェルスプーンのように湖水のpHで曇ることはありません。
シェルスプーンは使用中、ピックアップしたときに、指の腹などでこすって曇りを予防するのが理想的ですが、
ドールシープなどのツノ系は、逆に手の皮脂などがつかないように気を付けます。

ひどく汚れたときは、家に帰ってから400番かそれより目の細かい耐水ペーパーでこすってきれいにしますが、滅多にすることはないでしょう。
ピカール等の研磨剤は、薬品臭がついたり、素材が変質したり、ツノの生地が目詰まりしたりするので使いません。
それよりも、極度の乾燥によるひび割れ等に注意しましょう。

ところで、シェルスプーンは湖水の酸やアルカリによって、表面が白濁することがあります。
これはシェルスプーンを構成する炭酸カルシウムが化学変化を起こすためです。
I'zShellCraft では、これを防止するための特許出願(PAT.2003-310103)をしたことがあります。

その内容は、シェルスプーンをフッ素イオン水溶液に浸漬することにより、表面の炭酸カルシウムをフッ化カルシウムに置換するというものでした。
人の歯にフッ素をコーティングして、虫歯を防ぐのと同じ原理ですね。
実験はうまくいきました。
ただ、残念ながら、手間と費用がかかりすぎるので、実用には及びませんでしたが・・・

I'zShellCraft 老成和牛もの凄いノギ70mm。ツノは生地が命です。

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