(FAQ33)
芦ノ湖等でのダウンリガー
ダウンリガーは、魚のタナが10~20m、30m以深になったときに非常に有効です。
例えば、アメリカの湖では、レッドコアラインは6色まで、
すなわち10mより深い場合はダウンリガーを使うようです。
ダウンリガーのウェイトボールから出すリーダーの長さは、
ボールのリリースクリップから約2ひろ、すなわち3~4mです。
意外に短いように思われますが、これで食います。
短いリーダーのメリットは、ウェイトボールからタナがずれないことや、
ボートのほぼ真下にルアーを流すことで、魚探に写った魚を確実にトレースすることにあります。
ウェイトボールは、50khzの広角の魚探であれば映るので、
確実にルアーの深度を魚のタナに合わせられるのです。
I'zShellCraft無垢アワビMidgeTroll32mm
ダウンリガーでのドジャー
ドジャーを使用する場合でも、ウェイトボールからドジャーまでのリーダーの長さは同じです。
また、ドジャーを使用するリグは、ルーハージェンセンのジェンセンドジャーの000番を使用し、
このドジャーに後部リーダーを40~50㎝くらい付けます。
そして、この後部リーダーの先に、動きの良い30~50mm前後の小さなシェルスプーンを付けます。
例えば、I'zShellCraftのMidgeTroll、30mm~40mmくらいの夜光貝やアワビはこのリグに最適です。
なお、後部リーダーの長さは、魚のスレ具合やシェルスプーンの大きさなどによって長くする場合もあります。
芦ノ湖や中禅寺湖ではあまりドジャーを使わないと聞いていますが、
びわ湖や各地のダム湖をフィールドとする私には、ドジャーは必須のリグです。
ドジャー+上記極小シェルスプーンの組み合わせは、芦ノ湖でも試してみる価値は有ると思います。
I'zShellCraft無垢夜光貝MidgeTrollプレーン35mm
ドジャーを使うメリット
ドジャーを使う理由は、ドジャーの光による集魚も有りますが、それよりもむしろ、
ドジャーの大きなスイングアクションにあります。
この大きなスイングアクションで、シェルスプーンに緩急の引き回しを与え、
シェルスプーンにトゥイッチのようなイレギュラーなアクションを付与することに
大きな意味があります。
ここで、後部リーダーを短くするとともに、小さなシェルスプーンを使用することにより、
上記トゥイッチ効果が顕著になります。
また、ドジャーはサクラマス等の群れを連想させて集魚する効果があります。
そして、小さなシェルスプーンは、それ単体では目立ちませんが、
ドジャーとの組み合わせによって集魚することができます。
さらに、小刻みでトリッキーなアクションや自身の小さなサイズにより、
すれた魚に口を使わせる効果があります。
なお、ドジャーはサクラマス等の群れを連想させるので、これを嫌う岩魚を狙うときには、
ドジャーを付けずに70~80mm、それ以上のシェルスプーンをそのまま使います。
また、びわ湖などでは、000番や00番のドジャーに、
60mm~70mm、80mmのシェルスプーンを付けることも多いです。
I'zShellCraft無垢夜光貝MidgeTrollグリーン36mm
I'zShellCraft夜光貝MidgeTroll蛍光赤35mm
上州屋キャンベル宇都宮店
上州屋キャンベル宇都宮店さまにシェルスプーンを納品しました。
夜光貝キビナゴ筋50mm、60mm、70mm、アワビ50mm、60mm、
黒蝶貝オールブラック30mm、白蝶貝50mm、60mmなどです。
特に吟味したものを納品していますので、是非ご覧になってください。
また、新製品のArea&Trollもサンプルでお送りしていますので、
実物をご覧になれるかもしれませんね。
是非、上州屋キャンベル宇都宮店へGO!
これは海松、青や緑が写真に出にくい・・・
ドジャーが使われる真の理由
ドジャーがそもそも使用されるわけは、
すこぶる小さいスプーンをトローリングで使いたいという理由からです。
同様の理由から開発されたアトラクターとしては、
スピナーブレイドを4連や5連にしたカウベル(フレキシトロール)もあります。
極小のスプーンはそれ単体では目立たないため、上記のようなアトラクターで存在感を高めます。
そして、小さいが故に持つ小刻みなアクションを発揮すると共に、
消極的なトラウトにその極小サイズでアピールし口を使わせるのです。
極小のスプーンの古典的な不朽の名作には、
ルーハージェンセンのディックナイトやラッキーナイトなどがあります。
これらは、その威力から、「小さな巨人」や「レコードキャッチャー」などと呼ばれています。
これらのスプーンのサイズは3㎝しかありませんが、これでキングサーモンを釣るのです。
このような状況をふまえて開発したのが、MidgeTrollのシェルスプーンです(ページ上部参照)。
このシェルスプーンは、夜光貝の裏ツノ部分を母材とした35mm前後のもので、
深いカップによって実に小刻みで激しいアクションをします。
さらに、カラーリングも自在です。
ドジャーには、極小のスプーン。
これが基本です。
芦ノ湖などでは、ドジャーが使われないそうですが、案外この極小シェルスプーンと組み合わせると、
サクラマスやレインボーなどが入れ食いになるかもしれませんね。
なお、私に関して言えば、びわ湖や多くのダム湖などで、すでに数多くの実績があります。
極小のスプーンとドジャーの組み合わせで釣った60㎝オーバーのサクラマス