(FAQ20)
My Shell Spoon
私のシェルスプーンで特に2年以上昔のものは、
ハイスピードでのトローリングを考慮して少し大きめのフックを付けています。

そのため、低速から中速を主体としてトローリングをする方は、このフックを交換し、
1つか2つくらいフックの番手を落とした方がよい場合があります。

その見分け方は、実際にトローリングを行う際の最低のスピードでボートを走らせながら、
ルアーを水中に出してみて泳ぎを確認します。

このとき、フックが垂れ気味で動きが鈍かったりする場合は、
フックを小さな物に交換するとよいでしょう。

また、お風呂テストも可能です。
割り箸くらいの長さの棒(私は弾力のあるステンレス線を使用)に15センチくらいのラインを付け、
これでルアーを引っ張って浴槽内で泳ぎを確認します。

交換するフックには、がまかつのサイワッシュ若しくはカラフト(両者は色違いの同じもの)を必ず使用します。
価格は高いですが、泳ぎのバランスやフッキングを考慮すれば、私の知る限りこれが一番良いと思います。

なお、私のシェルスプーンにはスイベルが付いているので、
スイムテストも実釣も必ずダイレクトにラインを結ぶようにしてください。

これは現在のもの。これくらいかこれ未満の
フックのバランスが中低高速に好ましい。

シェルスプーンの使い分け2
以前にも書きましたが、アワビや夜光貝のシェルスプーンは、湖の水色にあわせて使い分けます。
私の場合、アワビはオールマイティ、夜光貝は湖水の色が変わったときに使用しますが、
夜光貝の使用についてもう少し詳しくお話しします。

湖水は、雨・曇りなどの天候や、朝夕の時間帯などによって、水の色が暗く感じられたりすることがあります。
冬の海のような鉛色とでも言うのでしょうか、同じ曇天でもいろいろですが、微妙にそう感じられるときがあります。

また、雪代がでれば、上流の土砂が入って水が少し白っぽく笹濁りになったり、
風波がでれば、削られた湖岸の土が水に混ざって、やはり水が少し白っぽく笹濁りになったりします。

このようなときに、アワビより強い貝光の夜光貝を使うのですが、実際に夜光貝を湖水に沈めてみると、
強い反射光が遠くに抜けずにくぐもるせいか、
周囲ごとポーッと白く目立って光るように感じられます。
逆に言えば、夜光貝がこのように光ることで水色を判断することもできます。

このときの夜光貝、特にキビナゴ筋やツノ部分には凄まじい威力があり、
よく釣れるはずの赤いアワビですらかなわないようになって
夜光貝のみにヒットするようになります。

ただし、雪代が出て湖水が濁っている場合、
湖水の緑色より濁りの茶色が勝っているような泥濁りのときはあきらめましょう。
ルアーが見えない上に水温も低下しています。
濁りの境目あたりまで移動しないと勝負にならないでしょう。

水色を見てアワビから夜光貝キビナゴ筋にチェンジして得た55cm

大型のルアーについて
大型のルアーは、ヒメマスなどの大きな魚をベイトフィッシュとして捕食しているような環境では
非常に効果的な面がありますが、一般的には、やはり一発狙いという感じで使いにくい面もあるようです。

シェルスプーンに関しても、例えば、「100mm以上のできるだけ大型を」とご注文いただく場合もありますが、
このサイズになるとフックも太く大きくなり、どうしても重くなるので、中速以上のスピードレンジで引くことになります。

また、このくらいのサイズになると、小さい魚や活性の低い魚は散ってしまい、なかなか掛かりにくくなるようです。
したがって、このあたりのサイズは、湖の環境や魚の動向を含めて、レイクトローリングを熟知しているベテラン向きとなります。

一方、私の場合をいえば、60~90mmくらい、多くの場合は70~80mm台のアワビや夜光貝、キビナゴ筋をよく使います。
また、ドジャーを使う場合は、さらに小さな40~50mmを使います。
その理由は、このくらいのサイズがより広いスピードレンジでアクションするからです。

ビギナーの方にお勧めするのは、やはり基本から入り、良く釣れるサイズで数を釣ること。
大型はそのうちに釣れるというところでしょうか。

ただ、私が釣行するようなネイティブがターゲットとなるような湖では、
60cmオーバーは北海道を除けば5~10年に1本くらいです。

バリ島、椰子の木陰でフラダンス

日本の夏
暑いあつい、いや熱いのかも。
日向に出ると頭と体が溶けそうな気がします。
最近の日本の夏は熱帯の国よりも暑いのかもしれませんね。

7月の後半にインドネシアのバリ島に旅行してきましたが、
乾期でもあったせいか日本よりずっと涼しく感じました。

バリは観光で行ったのですが、白蝶貝を仕入れる目的もありました。
現地のファクトリーに行き、未加工の原貝を購入しました。

とりあえず今回は、持ち帰る分だけ段ボールに箱詰めしましたが、
いかにも怪しげな手荷物となって、
両国の税関で結構厳しいチェックを受けることになりました、はは。

女性専用車両
2,3年前からでしょうか、電車に女性専用車両なるものが跋扈し始めました。
その名の通り女性専用で、小学生と70歳以上の人は男でも乗車していいそうです。

こんなもん外国にあるのかいな。
外人が見たら変に思うのではと私は心配するのですが。
だって、こう聞かれたら、どう答えますか。

「これは何ですか? 何のためにあるのですか?
Oh,痴漢防止のためなのですか。
日本では、女性を隔離しなければならないほど、痴漢の男性が多いのですか・・・」

車内の実状はよく知りませんが、これは、ある意味において日本の恥ではないかと私は思うのですが。

バリハイ・レンボンガン島

ツノのフック
牛角やドールシープに装着するフックとしては、いわゆる「ちらし針」やチヌ針等を改造した
「改造シングルフック」等が適当であり、いずれも市販されています。

「ちらし針」は、ダクロンによってチヌ針等を2連で上下にずらせて括ったものであり、
「改造シングルフック」は、やはりチヌ針等のちもとに個別にダクロンで輪を作ったようなフックです。

なお、後者の「改造シングルフック」はダブルで用い、
2本のフックを互いに向き合う方向に付けるのがフッキング面と泳ぎのバランス面で共に好適です。

私は、アクションのバランスをとるために、がまかつのサイワッシュフックをダブルで付けていました。
しかし、これらの「ちらし針」等のフックの方が、ルアーとの間にダクロンによる柔軟な緩衝部分が
介在することになるので、魚のヘッドシェイクに対してバラシが少なくなるようです。

ただし、アクションのバランスを重視する場合や、バランスがどうしても取りにくい場合は、
私は、ワンピースでフックの向きが安定するサイワッシュフックを使用します。

ちらし針

改造シングルフック

ツノのアクション
牛角やドールシープに代表されるツノは、当然きちんとウォブリングするほうが良いのですが、
特に良いツノの場合はシェルスプーンほどはアクションにこだわる必要はないようです。

それがツノの妙でもあるのでしょうし、素材が有機質であることと相俟って、
旋回するなどの適当に動きがあれば、トラウトのような視覚が良い魚でも採餌行動に出るようです。

水に濡れたツノは、半透明になりながら角度によって変化するように微妙に光を反射します。
この透けながら微妙に光るというのが、ワカサギや他の魚の稚魚の形態にとてもよく似ており、
ルアーとしての動きと相俟ってスレた魚も魅了するのでしょう。

アメリカでは、カットベイトを旋回させて喰わせるリグがありますが、
同様な動きをするツノを魚が喰う感覚はこれに近いものがあると私は思っています。

なお、カットベイトとは、ニシンの頭部を斜めにカットしてバイウーブギのような形にしたものです。
ヘドンのバイウーブギ、知ってますか?

カットベイトリグ
ついでに、カットベイトリグの話をしましょうか。
カットベイトリグは、生のニシンの頭部を斜めにカットすることにより、トローリング時の流水抵抗で、
ベイトが旋回するようにアクションさせるテクニックです。

カットの角度によって、旋回半径を変えることができ、また、一定の角度でベイトをカットできるように、
Plug Cutterと呼ばれる専用の器具も市販されています。

アメリカのHPによれば、下記のような記述も見られます。

「サーモンフィッシングにおいてカットベイトリグを使用することは、現在最もポピュラーな釣りのテクニックの1つです。
 カットベイトリグは、ここ数年間で、オンタリオ湖での晩夏と秋のタクティクスになりました。

オンタリオ湖のコンテストで優勝するTop Salmonの大部分はカットベイトリグによって釣られています。
そして、世界記録のCoho Salmonも、オンタリオ湖でカットベイトリグによって釣られています」

旋回半径が異なるように2種類のcut-plug angleを備えたPlug Cutter。
溝に沿ってナイフを入れることにより、一定の角度でベイトの頭部を斜めにカットすることができる。  

シェルスプーンのキャスティング
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zShellCraftのシェルスプーンは、そのままか、あるいは裏面にサスペンドミノーチューニング用鉛板を
ピンポイントで貼り付けることにより、キャスティング用としても使用することができます。

この場合、鉛板の大きさや貼付場所によってアクションが変わりますので、お好みに調整してください。

全面に貼るのではなく、円形にカットした鉛板をスプーンの腰の部分に小さく貼ります。
(FAQ1・シェルスプーン等のチューニング参照)

キャスティングで使用される場合、着水時の姿勢によっては2本のフックに絡みが生じることがあります。

これに対処するには、ルアーの着水前にサミングするか、ルアーが少し沈んだ後、
短いストロークで2、3回しゃくってみてください。

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